19日号砲・山形県県女子駅伝競走大会 昨年最下位・リベンジに燃える上山チーム 農園で働くママさんランナーも「走るのが生きがい」
山形県内11チームが出場する「ヤマザワカップ・県女子駅伝競走大会」が19日開かれます。
YBCスポーツでは先週に引き続き、注目チームを紹介します。2回目は、去年は最下位に沈み、ことしこそ1桁台の順位をと意気込む「上山」チームです。
ことしで39回目となる県女子駅伝には、各地域の精鋭を集めた11チームが出場します。上山市から山形市の山形メディアタワーまでの20.5キロを5つの区間で争います。
本番までおよそ1週間に迫った先週土曜日。上山チームの選手たちは、本番のコースを実際に走り調整しました。去年は最下位に沈むなど近年は下位に低迷している上山チーム。
上山チーム 鈴木ひろか選手
「チーム目標が1桁順位でのゴール。それに向かって1人1人頑張ってきた。力を発揮できるようにチーム一丸となって頑張りたい」
ことしこそは1桁順位をと先陣を切って練習しているのは鈴木ひろか選手(22)。上山チームを引っ張る中心選手です。
今回で7度目の出場となる鈴木選手は、これまで4大会連続でアンカーを務めてきました。ペースが乱れない安定感のある走りが持ち味です。
鈴木選手
「この1年間自分なりに力をつけてきたつもり、その力を発揮できるのが楽しみ」
鈴木選手とともにチームを支えているのが長沢月愛選手(18)です。
高校3年の長沢選手は去年、女子駅伝に初出場。しかし、チームの順位を上げることが出来ず、不本意な走りに。
その悔しさをばねにことしこそはと練習を重ね、その姿は後輩の中学生選手などにも刺激を与えてきました。
上山チーム 長沢月愛選手
「自分のペースで周りから乱されずに、たすきを受け取ったら1人でも抜かせるように頑張りたい」
そして上山チームには、初出場を目指して練習を重ねている遅咲きの選手もいるんです。
上山市内で農業を営んでいる早坂逸美選手(36)。早坂選手は2児の母。30歳のとき、出産後のダイエットとして走り始めたところ、走ることの魅力にはまっていったといいます。
上山チーム 早坂逸美選手
(走ることってどんな存在?)「生きがいです。遅いけどまだまだだけど生きがいもっと成長しないといけないとおもう」
今は干し柿づくりで大忙しの毎日。午前中の作業が終わると…
早坂選手
「お疲れ様です」
(どこにいく?)「走りにいきます」
(いってらっしゃい)「いってきます」
昼休みの1時間。早坂選手にとってこの時間が貴重な練習時間です。農作業の繁忙期と重なるいまの時期ですが、女子駅伝で初めて走ることを目標に、昼休みも休まず練習を重ねています。チーム内での競争を勝ち抜き、当日の走者に選ばれることを目指します。もし本番で走ることができなくても、選手たちが最大限の力を発揮できるようチームを支える決意です。
早坂選手「(声をかけてくれたチームに)少しでも恩返ししたい気持ちで取り組んでいる」
本番を間近に控えたいま、チームは選手の気持ちも高まり雰囲気が良くなっているといいます。
神保喜弘総監督
「和気あいあいと話しながら練習していて雰囲気はいい」
早坂選手
「強くて頑張ってる人がチームにたくさんいるので私も負けないように人1倍頑張りたい」
鈴木選手
「どこの区間を任せられても1分1秒でも早く走り切って、チームに貢献したい」
ことしこそは1桁台の順位をと意気込む上山チーム。奮闘に期待です。