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ボール一つあればどこでもできる 「ベースボール5」の魅力とは 新庄市で体験会

2023年9月29日 16:57
ボール一つあればどこでもできる 「ベースボール5」の魅力とは 新庄市で体験会

「ベースボール5」をご存じでしょうか。基本のルールは野球とほぼ一緒ですが、バットやグローブなどの道具を使わないニュースポーツ、どんな魅力があるのでしょうか?新庄市で取材しました。

新庄市の屋内運動施設です。一見すると野球のようですが、よく見るとバットやグローブを持っていません。攻撃側の打者は手でボールを前に飛ばしています。
これが、「ベースボール5」です。
「ベースボール5」は1チーム5人で対戦します。野球ボールと同じサイズのやわらかいゴム製ボールを使いますが、ピッチャーやキャッチャーはいません。
攻撃側の打者は自分でボールをトスして手でボールを前に飛ばし、守備側も素手で打球を捕ります。
また、20平方メートルほどの広さがあれば屋外でも屋内でも試合をすることができ、試合時間は30分ほどで行うことができるのも魅力の一つです。

ベースボール5日本代表コーチ若松健太さん「ボール一つあればどこでもできることがベースボール5の最大の魅力」

ベースボール5は2017年に世界野球ソフトボール連盟が考案したスポーツで、現在、世界70か国以上で行われています。
国内では、全日本野球協会などが普及活動を行い、去年、メキシコで初めてワールドカップが開催されました。日本代表は、順調に勝ち進み決勝戦まで進出、強豪キューバに敗れたものの、準優勝に輝きました。
この日は、ワールドカップに出場したベースボール5日本代表チームの選手やコーチらが新庄市を訪れ、ベースボール5を通じた健康レクリエーションが行われました。
プレーしているのは、新庄市で障がい者福祉サービスなどを行う「ユニオンソーシャルシステム」の利用者と職員およそ80人です。
この会社は、障がい者の就労支援として硬式野球のボールを製造しています。業務で携わる野球により親しみを持ってもらいたいと考えていた時にベースボール5を知り、レクリエーションを企画しました。

ユニオンソーシャルシステム加藤翔代表取締役「グローブやバットがいらないスポーツで手軽に楽しめる。これが障がい者も楽しめるスポーツではないかと考えて 取り組むきっかけになった」

初めてベースボール5を体験する人も多い中、参加した人たちは楽しみながら体を動かしていました。

男性「初めてやったが、結構おもしろくて色々な人と交流ができてよかった」
女性「打つところと走るところが一番楽しかった」

この会社は今後も、定期的にベースボール5を続け、普及の後押しをしていくということです。

ユニオンソーシャルシステム加藤翔代表取締役「体を思い存分動かして感情豊かに表現していて予想外だったし取り組めてよかった」

障がいのある人も手軽に楽しむことができるベースボール5。県内でも今後、広がりをみせそうです。