富士登山鉄道構想 北麓6市町村で唯一、反対意見が大きい富士吉田市で住民説明会 出席者からは懸念の声も 山梨県
県が進める富士山登山鉄道構想について、23日、富士吉田市で地元説明会が開かれました。北麓6市町村で唯一、反対意見が大きい富士吉田市での開催で、出席者からは懸念する声も上がりました。
21日の山中湖村での説明会に続き、今回も長崎知事が登壇。県の構想に一環して反対する堀内茂市長を前に、富士山の来訪者管理や環境保全での優位性を強調して、鉄道の必要性を説明した一方、出席者からは懸念を示す意見も上がりました。
県の富士山登山鉄道構想を巡り、富士吉田市は広報誌で反対意見を掲載。堀内茂市長が強く反対を訴えるほか、市議会も反対決議を採択するなど構想への反発姿勢が鮮明で、県との溝に深まりを見せていました。
説明会では賛意を示しながら「地元のコンセンサスを得ながら計画を進めてほしい」とした意見もありましたが、堀内市長は説明会後の取材に「より反対論が強まった」としました。
富士吉田市 堀内茂市長
「災害などに対する保安対策がしっかり表示されていない。建設資金の1400億円に対する根拠の甘さ。これらに対しては一抹の不安を感じた」
富士山登山鉄道構想の説明会は、12月に忍野村、鳴沢村、西桂町、2024年1月に富士河口湖町で開かれる予定です。