本栖湖のヒメマス釣りに“異変”「1匹も釣れず」解禁見送り 深刻な理由が… 山梨
富士五湖のひとつ本栖湖の風物詩、ヒメマス釣りに異変が起きています。試し釣りでヒメマスが1匹も釣れず、漁協はこの秋の解禁をとりやめました。
本栖湖では毎年10~11月の秋と3~4月の春にヒメマス釣りを解禁し、多くの釣り客でにぎわいます。
しかし、秋の解禁を前に行われた10月10日の試し釣りでヒメマスが1匹も釣れなかったため、本栖湖漁協は解禁を見送ることを決めました。解禁の見送りは50年近く続く本栖湖のヒメマス釣りの歴史の中で初めてです。
本栖湖漁業組合 伊藤正一 組合長
「レイクトラウトにほとんどヒメマスが食べられてしまったという現状」
ヒメマスが釣れなくなった原因、それは大型の外来魚「レイクトラウト」とみられます。
本栖湖ではおととしから生息が確認されています。漁協では駆除したりヒメマスの稚魚の放流量を増やしたりしてきましたが、今年に入りヒメマスの生息数が激減しているということです。
本栖湖漁業組合 伊藤正一 組合長
「本栖湖は夏場は結構お客さんも来るが、春秋のまだお客さんの少ない時期にヒメマス釣りがあるのでボート業者も多少はうるおうが、それが無くなると漁協だけでなく大変。ヒメマス釣りはずっと続けていきたい」
漁協では来年春の解禁を目指し、レイクトラウトに食べられにくい成魚5万匹の放流を予定しています。