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農家の“天敵”カメムシ「平年より多い」果樹畑で生息調査 暑い日続くと「急増も」 山梨県

2024年5月20日 19:28
農家の“天敵”カメムシ「平年より多い」果樹畑で生息調査 暑い日続くと「急増も」 山梨県

 全国各地で大量発生している「カメムシ」。

 県内でも農作物への被害を警戒して20日、甲州市の果樹畑で調査が行われ、平年よりも多いカメムシが確認されました。

 カメムシは果物の果汁を吸うと、果実がくぼんだり変色するなどして販売価格が下がるため、農家の天敵とされています。

 近年は全国各地で大量発生していて、注意報を出している自治体もあります。

 20日は県総合農業技術センターの職員が甲州市内の果樹畑に仕掛けたトラップを確認し、平年よりやや多い30匹以上のカメムシを確認しました。

 センターによりますと、去年12月から今年2月までの気温が平年より高かった上、降雪量が少なかったことから冬を越した個体数が多かったということです。

 実際に4月下旬ごろに被害にあった桃農家は…

カメムシの被害にあった桃農家
「非常に残念食べられたあとが残った物を見 ると製品にならなくてガッカリする(メモ)

 センターでは「暑い日が続くとカメムシが急激に増えることがあるため、夏から秋にかけては特に注意が必要」としています。

県総合農業技術センター 田辺善雄 副所長
「カメムシは消毒をすれば効果があるが一部の園が消毒しても他の園に飛んでいってしまうので地域一帯で防除してもらうのがポイント」

 農家の天敵「カメムシ」について、センターは「引き続き注視していきたい」としています。

    山梨放送