医療機関「ひっ迫した状態」インフル患者 過去10年で最多 学校再開でさらに拡大も 山梨
県内はインフルエンザの感染が拡大し、感染者数は過去10年で最多となりました。学校再開に伴い、さらなる感染拡大に注意が必要です。
県によりますと、去年12月29日までの1週間に県内の定点医療機関から報告のあったインフルエンザ患者は3573人でした。前週から1292人増加し、比較できる2014年9月以降、10年で過去最多となっています。
インフルエンザ患者は県内各保健所管内で増えていて、県内全域で2週連続の警報レベルです。中でも中北保健所管内では、1医療機関当たりの患者数が125.08人に上り、過去10年で初めて100人を超えました。
県によりますと、20歳未満の若年層が全体の6割を占めていて、年末年始の帰省でさらに感染が拡大している恐れがあります。
年末年始にも子どもの救急患者を受けて入れきた甲府市の小児初期救急医療センターでは1日平均220人の発熱患者が来院。常に受診患者がいるひっ迫した状態だということです。
県内では10日に小中学校の始業式がピークを迎えるため、学校再開に伴い感染拡大が加速する恐れもあるといいます。
県や医師は体調不良の場合は休んだり、今からでもワクチンを接種したりするよう呼び掛けています。