3連休に県内で7件のクマの目撃情報相次ぐ 市街地での目撃増加 山梨県
この3連休、県内では7件のクマの目撃情報が相次ぎました。今年はすでに昨年を上回るペースで目撃されている上、段々と市街地での目撃が増えていて、県や専門家が注意を呼びかけています。
警察によりますと、3日夜、男子高校生3人が南アルプス市の甲西ふれあい公園近くで歩いていたクマを目撃しました。体長は約1メートルで停めていた自転車に近づき、 しばらく付近を徘徊しましたが、警察官が駆け付けた時にはいなくなっていたということです。
このほか3連休中には、富士河口湖町や富士吉田市などでもクマの目撃情報が相次ぎ、警察や行政に寄せられた目撃情報は少なくとも7件に上りました。
県によりますと、今年度県内では10月29日までに151頭の目撃情報が寄せられ、すでに去年1年間を20頭以上上回っています。
この3連休で目撃された7頭は市街地に近いところで見つかっていて、専門家は注意を呼びかけています。山梨ツキノワグマレスキューの杉山慎二副代表理事は、クマが人里に近い場所に出没する状況はしばらく続くとしていて、当面は警戒や対策を続ける必要があるとしています。