【異変】西湖で水位上昇 湖畔のキャンプ場に影響も 放水ポンプは故障中 山梨・富士河口湖町
富士五胡のひとつ、富士河口湖町の西湖で水位の上昇が続き、湖畔のキャンプ場の営業に影響が出ていることが26日、分かりました。
水量を調整する「放水ポンプ」は去年から故障していて、雨が多い時期を迎える中、地元の観光業者は危機感を募らせています。
佐藤記者
「現在、西湖では水位が上がっています。この水位が基準値を超えると、あちらに見えるポンプで放水を行うんですが今年も稼働できておらず、周辺の観光業者は今後の影響を懸念しています」
西湖の水位は26日時点で、基準値より1.48メートル上昇しています。
西湖の湖畔でキャンプ場などを運営する「釣舟白根」によりますと、水位の上昇は4月中旬から始まり、今では水際が最大で30mほど陸側に広がっています。
このため、キャンプ場はテントスペースが半分となり、営業にも影響が出ています。
西湖では水位の上昇時に水量を調整する放水用のポンプが去年6月から故障したままで、地元の観光協会は「この状態で大雨や台風が来ると、さらに影響が出かねない」と危機感を募らせています。
西湖観光協会 渡辺安司 代表理事
「少しずつは(水門をあけて)水位を落としてもらっているが、ポンプがあった当時から比べるとだいぶ減りが少なく、営業などに影響が出るのは必然かと思う」
放水ポンプを管理する東京電力リニューアブルパワーは復旧の遅れについて、設備の老朽化や部品不足が原因だとし「自治体や関係機関と協議を進めていく」としています。