国中地域の6消防本部 「指令センター」一本化の方針固める 出動迅速化や災害時の連携強化を図る 山梨県
国中地域の6つの消防本部が指令センターを一本化する方針を固めたことが分かりました。消防車や救急車の出動を指示する業務を共同運用するもので、2026年度の運用開始を目指します。
指令センターを一本化するのは、国中地域の15市町を管轄する甲府地区、峡北、笛吹市、峡南、東山梨、南アルプス市の6消防本部です。
119番通報を受け付け、救急車などの出動を指示する通信指令業務を甲府地区消防本部に集約し、共同運用する。出動の迅速化や現場職員の拡充のほか、災害時の連携強化を図れるということです。
県内では2013年、1消防本部体制を目指した3年に及ぶ協議が、給与体系の違いなどから白紙になった経緯があります。
ただ、人口減少などを背景に防災力の維持は大きな課題で、2015年には大月、都留、上野原の3消防本部が指令センターを一本化しています。
共同運用の開始は2026年4月を目指していて、今後、消防本部の運営組合などの議決を経て協議会が設置され、 指令センターの体制など具体的な検討が進められます。