枝豆1300円、ラーメン1900円 米大統領選の最大争点「記録的インフレ」を日本人街で取材
5日行われるアメリカ大統領選挙。最大の争点となっている経済問題を探るべく、番組ではアメリカ最大の日本人街を取材しました。記録的なインフレに見舞われたアメリカの物価は今どうなっているのでしょうか。(取材・報告=黒木千晶キャスター)
黒木キャスター
「アメリカ最大の日本人街、リトルトーキョーに来ています!こちらはドジャースの本拠地ロサンゼルスということもありまして、後ろには大谷翔平選手の壁画があります」
ロサンゼルス中心部にある「リトルトーキョー」。約140年前、日本人が移り住んだことが始まりとされ、日本食を提供する飲食店や土産物店などが軒を連ねます。
(Q:リトルトーキョーはどうですか?)
観光客
「とても面白い場所です。父親が若いころに半年ぐらい日本に住んでいたことがあって、よく日本のことを話してくれるんです。いつか行ってみたいですね」
(Q:これは何?)
観光客
「ピザですね」
別の観光客
「違うわよ、中華まんでしょ」
観光客
「日本のよね。とてもおいしいわ」
人気の日本食メニューを見てみると―
黒木キャスター
「こちら日本食のお店なんですが、定食の価格が約20ドル、1ドル150円だとすると3000円。やはり割高に感じますね。こちら、見てください、枝豆9ドル。大体、日本円で1300円くらいですかね。ちょっと払えないですね」
コロナ禍後の急激な経済活動の回復などを背景に、記録的なインフレが進んだアメリカ。ロサンゼルスの消費者物価指数は3年前と比べ、約20%も上昇したということです。
リトルトーキョーにあるラーメン店。日本人オーナーがアメリカで日本の文化を伝えたいと、いまから13年前にオープンしました。
新撰組 ジェネラルマネージャー 佐久間 厚さん
「ラーメン1杯の値段はもともとは6ドル95セント(約1000円)でやっていたが、現在は12ドル50セント(約1900円)なので、ほぼ倍にはなっているんですけど。物の値段であったり、人件費などが数年前から徐々に上がっていく中で、値段をどうしても上げざるを得ない」
地元のスーパーをのぞいてみると…
黒木キャスター
「生鮮食品なんですが、卵は日本円で約1400円くらい。ヨーグルトも日本円で1200円くらいでしょうか。かなり高いですね」
卵は日本の約4倍の値段で売られていました。
店員
「卵は供給が足りていません。ここだけじゃなくて、ほかのスーパーも不足しています。供給が足りていないのか、誰かがインフレを利用しているだけなのか。お店でなるべく価格を安くしようと頑張っていますが、急激なインフレに対応できていません」
大統領選の最大の争点となっている経済対策。
共和党・トランプ氏
「私はインフレを終わらせる。アメリカンドリームをもう一度取り戻す」
民主党・ハリス氏
「チャンスを生み出す経済を作ります。アメリカ国民全員にそのチャンスがあります」
有権者はどちらの候補を選ぶのでしょうか。