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【速報】会見中に涙「間違いもあったかと思うが、県民の皆さんのために…」斎藤知事 改めて辞任は否定「これからもがんばっていきたい」

2024年9月11日 16:45
【速報】会見中に涙「間違いもあったかと思うが、県民の皆さんのために…」斎藤知事 改めて辞任は否定「これからもがんばっていきたい」

 兵庫県の斎藤知事が、兵庫県庁で行われた定例会見で「(自らが当選した県知事選で)分裂してまで自らを支持してくれた自民に対して、悔しい思いだ。」「間違いもあったかと思うが、あくまで県民の皆さんのために…」と涙ながらに話しました。

 斎藤知事は「(県知事選で)決断の中で出馬要請をしていただいた(自民党からも)‟一緒にやりましょう”ということで決断した。選挙に勝たせてもらって知事に就任してこれまで一緒にやってきた。自分がやれる政策とか公務、先生方のアドバイスも十分に受け止められなかったところもあると思うが……当時、兵庫自民という会派で‟一緒にやっていこう”と議会が終わるたびに会派の控室も行った。そこで‟頑張れよ”と言ってもらっていたので、そこは大変申し訳ないなと。こういう状況になったことは申し訳ない思い。自分自身に対しても悔しい。先生方も心から感謝はしている。本当に申し訳ない思いがあります」と語りました。

 そのうえで、「未来の兵庫のために頑張ってきた。これからも頑張っていきたい」と改めて辞任を否定し、知事続投の考えを強調しました。

■最大会派・自民が議会初日「不信任決議案」提出を視野に調整も

 斎藤知事をめぐっては“パワハラ”や‟おねだり疑惑”のほか、公益通報者保護法違反について百条委員会が開かれ、2回にわたり知事自身への証人尋問が行われましたが、一連の知事の証言を受けて、県議会最大会派の「自民」が、19日の本会議初日に「不信任決議案」を提出することを視野に調整していることが分かっています。斎藤知事は11日、記者団に対し、「県民に不安を与えているのは申し訳なく思っています。議会側からの申し出には大変重く受け止めています」と語り、仮に不信任案が出た場合、「法律に基づいてどう対応するか判断する」と述べました。9日には第二会派の「維新」が斎藤知事に対し、「辞職」と「出直し選挙」を求める申し入れを行いました。日本維新の会の藤田幹事長はこの日、斎藤知事が辞職を表明せず、他会派が不信任決議案を県議会が提出した場合、「我々は賛同せざるを得ない」と話し、辞職勧告だった場合は「単独で不信任決議案を出すことをも検討する」との見解を示しています。

 また、最大会派の「自民」、第三会派の「公明」など他の会派や無所属議員4人も、斎藤知事に対し12日に辞職を求める申し入れを行う予定で、県議会の議員86人全員が知事への辞職を求める異例の事態となっています。

 自民関係者によりますと、知事が辞職を否定した場合、19日から始まる9月の本会議の初日に、不信任決議案を提出・採決することを視野に調整しているということです。すでに第四会派で立憲民主系の「ひょうご県民連合」も不信任決議案を提出する方針を示していますが、決議案が議会に提出されて出席者の4分の3以上が賛成した場合、知事は10日以内に議会を解散するか、失職することになります。

 斎藤知事は午前10時ごろ、記者団の取材に応じ、不信任決議案が可決された場合、辞職するか議会を解散するかを問われると、「私も法律に基づいてどう対応するか判断する」として明言を避ける一方、「ハラスメントのない職場づくりや公益通報の窓口の問題など、課題を改善して県政をよくすることが大事。(第三者委員会などの)調査に対応し、改善していくことが私のやるべきことで、議会にもご理解いただきたい」と語りました。