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汚名返上?事故発生件数が全国で5番目に多い梅田の“魔の交差点”「常時左折可」廃止の改修工事 大阪

2024年10月24日 17:59
汚名返上?事故発生件数が全国で5番目に多い梅田の“魔の交差点”「常時左折可」廃止の改修工事 大阪

 全国で事故が5番目に多いJR大阪駅近くの交差点。汚名返上のため、改修工事が行われました。

  属ちひろ記者
「午前4時すぎです。いま、常時左折可の標示を取り外す作業が行われています」

 夜明け前の交通量の少ないうちに信号を切り替え、仮の停止線を引く作業員たち。

 24日、改修工事が行われたのは、JR大阪駅の南東に位置し、上を新御堂筋が通る梅新東交差点です。

 市内でも特に交通量が多い場所の1つで、2023年1年間に全国の交差点で5番目に多い14件の事故が起きるなど、日本損害保険協会が毎年発表する事故多発交差点ランキングの“常連組”です。

 不名誉な称号の原因の1つが 「常時左折可」という複雑な交通ルール。

 信号が青の場合は、通常の交差点とおなじく直進も左折もできますが…。
 赤信号になると、直進はできなくなる一方、左折はこの場合でも、常に可能となっていたのです。

 渋滞の回避が目的でしたが、右から直進してくる車と合流する際に衝突しやすい構造になっていました。

 さらに…。

 記者
「いま左折専用レーンの左側を自転車が走っていきます。左折する車の中を、そのまま一緒に左折していきました」

 左折する際に、横から出てくる自転車と接触する事故も多いということです。これらの事態を受け、「常時左折可」が廃止されました。

  属ちひろ記者
「左折のタイミングが信号で区切られ、左折する車と直進する車が接触しそうな危険な場面は見られません」

 タクシー運転手
「(道路が)混むんじゃないかなというのはありますけどね。今までの感覚で間違ってすっと曲がらないように気をつけなあかんとは思います」

 交通事故の死者数が2年連続で全国でもっとも多い大阪。この改修が汚名返上のきっかけとなるのでしょうか。