無免許で医療行為の介護施設元代表の女にメスなど提供容疑、医師を書類送検「自分が使う予定」一部否認
大阪府岬町の介護施設運営会社の代表を務める看護師の女が医師免許がないのに利用者の足をメスで切るなどしたとして逮捕された事件で、66歳の医師が施設側に医療器具を提供した疑いで、2日、書類送検されました。
医師法違反のほう助の疑いで書類送検されたのは、和歌山市在住の男性医師(66)です。
警察によりますと、医師は2023年12月から2024年4月までの間、岬町の介護施設「看護小規模多機能型ホームひらり」の運営会社代表の女(61)が医師免許を持っていないことを知りながら、メスや医療用ハサミなどの医療器具を提供して、無免許での医療行為をほう助した疑いがもたれています。
医師が院長を務める診療所は、この介護施設と提携して往診などを行っていましたが、医師は警察の任意の調べに、「ハサミやメスを渡したことは間違いない。人に使用するという認識は少なからずあったが、自分が往診に行く際に使う予定だった」と容疑を一部否認しているということです。
代表の女は、施設の利用者2人に対して、メスを使ってふくらはぎを切ったり、医療用ハサミで足の炎症した部分を切除したりするなどの医療行為を行ったとして9月に逮捕され、すでに罰金の略式命令が裁判所から出されています。