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【斎藤知事パワハラ疑惑】告発直後に「第三者委員会の設置」人事当局が進言も…副知事ら“側近”の内部調査優先か 人事当局の職員「驚き隠せなかった」と証言

2024年9月5日 23:50
【斎藤知事パワハラ疑惑】告発直後に「第三者委員会の設置」人事当局が進言も…副知事ら“側近”の内部調査優先か 人事当局の職員「驚き隠せなかった」と証言

 斎藤知事の“パワハラ疑惑”などを調査する百条委員会で、5日の証人尋問に出頭した人事当局の職員が、元幹部が疑惑を告発した直後、「第三者による調査」を進言したと証言したことが分かりました。

 元幹部職員は今年3月、“パワハラ疑惑”や“おねだり疑惑”など7項目にわたる告発文書を一部のマスコミなどに配布しました。斎藤知事は3月27日の会見で「ウソ八百」「公務員失格」などと強い表現で断罪して元幹部の退職を保留とし、その後の内部調査の結果、県は5月、元幹部を懲戒処分にしました。

 関係者によりますと、非公開で行われた5日の証人尋問に出頭した職員が、「告発文の存在を把握した時点で『第三者機関の設置』を進言した」という趣旨の証言をしたことが分かりました。

 ところが、第三者による調査よりも先に、片山安孝副知事(当時)らによる内部調査が行われ、元幹部の懲戒処分が5月7日に発表されました。元幹部は7月に死亡し、自殺とみられています。

 証人尋問に出頭した人事当局の職員の証言では、懲戒処分の時期について、斎藤知事の強い意向で発表時期が早められ、人事当局は当初、最短でも5月中旬以降と提案していましたが、5月7日に前倒しされたということです。

 また、3月の会見の際、知事が人事当局が用意した想定問答よりも踏み込んだ表現で「ウソ八百」「公務員として失格」としたことについて、職員は「当時驚きを隠せなかった」と証言したということです。

6日は知事の指示を受け、内部調査を主導したとみられる片山元副知事と、斎藤知事本人の証人尋問が行われ、元幹部の告発が「公益通報」にあたるかどうかなどが主なテーマになっています。