ガソリン価格の高騰が家計を直撃!補助金の縮小で2月には185円程度に 和歌山はガソリンが安い?
ガソリン価格の高騰を受けた政府の補助金が、19日から段階的に縮小され、今後の値上がりが懸念されています。年末年始の家計を苦しめる事態に、対応策はあるのでしょうか。
17日、大阪市内にあるガソリンスタンを訪れると……。
レギュラーガソリンの価格は1リットルあたり174円となっていました。
全国の平均価格が、5週連続で上がり続けるガソリン価格。
▽レギュラーガソリン1リットルあたり全国の平均価格175.7円
(12月9日時点・経産省 資源エネルギー庁)
お客さんからは嘆きの声が……。
「他の食料品も上がっているので、(ガソリンが)上がるのは困るので、これからどうなるのか不安です」
ガソリンの価格をめぐっては、19日から政府の補助金が段階的に縮小され、さらなる値上がりが懸念されています。
また、2025年1月16日からは、さらに補助金が減らされます。
よって、来年2月中には、185円程度になる見通しとなっているんです。
店員
「12月19日から(1リットルあたり)5円の値上げ。1月もまた上がると。非常に今後厳しくなってくる」
嘆きたくなるガソリンの価格ですが……。
車を大阪から南へ走らせ、和歌山県へ!
すると……。えっ!?157円~!!!
大阪の174円と比べて、なんと17円も安い157円!
こちらは、和歌山県橋本市にあるセルフのガソリンスタンド。
地元の人
「僕は安いと思います、ほかと比べると。奈良とか大阪とかよく行くので、10円以上変わってくるんじゃないか」
「ここは安いよ。全国的に(値段が)上がると言ってるので、上がる前にちょっとでも生活を切り詰めるために、きょう(ガソリンを)入れにきました。とりあえず、みんな満タンにするんじゃないですか」
実は、和歌山県は全国平均と比べるとガソリンの値段が安く、近畿では兵庫に次ぐ2番目の安さとなっています。
この安さの秘密について専門家は……。
ガソリン価格に詳しい「ゴーゴーラボ」宗像祐典 代表
「和歌山は、セルフの独自ブランドの店舗の比率がかなり多く、周辺の県が5%以下に対して、和歌山は10%以上存在しているので、和歌山が結構安くなっていると思います」
こちらの店舗では、経営努力でなんとか価格を維持しているそうで……。
沢田石油店 澤田雅之 代表
「近隣価格と合わさないとダメやから、合わしていくと、これくらい(1リットルあたり157円)が限度。廃業する方が近いですね」
生活に影響するガソリン価格の高騰。年末年始を目前に、こちらでは早めの給油を呼びかけています。
◇◇◇
(中谷しのぶキャスター)
19日からガソリンの高騰が心配されるなか、tenが見つけたのは、1リットルあたり157円の“格安スタンド”。現在どんな状況でしょうか。(取材・報告=切通大雅記者)
(切通記者)
本日のレギュラーガソリンの価格『157円』。全国の平均価格より『18.7円』安くなっています。
和歌山県橋本市にあるセルフのガソリンスタンドからお伝えします。
私は昼過ぎから取材を続けていますが、夕方になるにつれて給油に訪れる人が少しずつ増えてきて、現在の様子を見ると、スタンドのほとんどがあっという間に埋まっている状態です。
19日から政府の補助金が段階的に縮小され、さらにガソリン価格の値上げが懸念されるなか、ここ数日間は普段よりも給油に訪れる車の数が増えているということです。
ドライバーのみなさんに話を伺うと、「年末年始の忙しい時期にガソリンが高騰するのは家計に響く」という声が多く聞かれました。中でも、訪問介護の仕事をされている女性は「仕事でよく車を使うが、これほどガソリンが高騰すると、利用者の皆さんには申し訳ないが、サービスの代金を上げざるを得ない」と話していて、日常生活の様々な場面に影響が及びそうです。
こうした中でも、和歌山は なぜガソリン価格が安いのかというと、県内のガソリンスタンドでは独自ブランドの店が多く、激しい価格競争が起きているからです。
こちらでは、1リットルあたりの17日の販売価格は157円ですが、これは原価ギリギリの価格で、1リットルあたりのもうけは、わずか2円ほどだということです。
されに、こちらのスタンドでも、政府による補助金の縮小を受け、19日には1リットルあたり5円の値上げをせざるを得ない状況だということです。
年末年始を直撃しそうなガソリン値上げは、利用者にとって大きな打撃となりそうです。