「事実誤認であり無罪」ALS嘱託殺人控訴審 初公判で元医師の男が無罪主張 一審は懲役2年6か月
難病のALSを患う女性に依頼され、殺害した罪などに問われている元医師の男の控訴審が4日始まり、元医師側は改めて無罪を主張しました。
元医師の山本直樹被告(47)は2019年、知人の医師の大久保愉一被告(46)とともに全身の筋肉が衰える難病「ALS」を患う林優里さん(当時51)から依頼を受け、薬物を投与して殺害した嘱託殺人の罪などに問われています。
一審で山本被告は、大久保被告ひとりの犯行だとして無罪を主張しましたが、京都地裁は懲役2年6か月の判決を言い渡していました。
この日、大阪高裁で始まった控訴審で、山本被告側は「事実誤認であり無罪だ。有罪だとしても量刑が不当だ」などと述べ、改めて無罪を主張。
一方、検察は控訴を退けるよう求めました。
山本被告は、自分の父親・靖さんを殺害した罪にも問われ、懲役13年の判決が確定しています。