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入院患者急増のNY市“学級閉鎖”回避へ

2022年1月6日 21:00

オミクロン株で感染が拡大している米・ニューヨーク州。入院患者が急増していますが、ニューヨーク市長は、学級閉鎖を回避する新たな方針を発表しました。

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5700万人以上が感染したアメリカ。(感染者 5776万1881人 死者 83万2148人 米ジョンズ・ホプキンス大 6日午後5時半時点)

中でも、オミクロン株で感染が拡大しているのがニューヨーク州です。CDC(=疾病対策センター)の最新の推計では、ニューヨーク州周辺での新規感染者に占めるオミクロン株の割合が98%になりました。

このため、入院患者数も急増。4日時点で1万867人と、2日連続で1万人を超えました。これは去年1月のピークを上回り、2020年5月以来の水準となります。

入院患者が急増する中、ニューヨーク市長は、学級閉鎖を回避する新たな方針を発表しました。

ロイター通信によりますと、1月3日からは検査態勢を強化し、クラスで感染者が出て濃厚接触者になっても、検査で陰性であれば、翌日には登校できることになりました。

このため、親からは喜びの声が上がっています。

学校に通う子を持つ親
「子どもたちが学校に行けることを、本当にうれしく思います。知事や市長がベストを尽くしてくれて、うれしいです」

専門家は、可能な限り学校を開校させることが優先事項であるとしています。

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一方、延期を決めたのが、世界最高峰の音楽の祭典、グラミー賞の授賞式です。ロサンゼルスで1月31日に予定されていましたが、主催者は「オミクロン株の不確実性を考慮すると、多くのリスクを含んでいる」としています。

近日中に新たな日程を発表するということです。