×

【全文】政府サイトでまたシステム障害「デジタル庁が原因を確認中」官房長官会見(9/7午後)

2022年9月7日 18:30
【全文】政府サイトでまたシステム障害「デジタル庁が原因を確認中」官房長官会見(9/7午後)

松野官房長官は7日午後の会見で、デジタル庁所管の「e-Gov」について7日午前から電子申請ログインができない状況になっていることを明らかにしました。

6日に発生した、サイト閲覧ができなくなった障害とは異なり、デジタル庁が原因について確認中だと説明しました。

<会見トピックス>
▽国葬をめぐる閉会中審査

▽静岡・通園バス置き去り

▽オミクロン型ワクチン

▽政府サイト"サイバー攻撃"

▽日韓防衛次官級協議

▽岸田首相との会食

▽ロシア大統領「日出づる国」発言

▽福岡日本語学校の処分

会見の概要は以下の通りです。

○松野官房長官
冒頭発言はございません。

――閉会中審査について伺う。

8日午後に開催する方向で合意した。

岸田総理と長官は出席するが、どのように説明するか。

政府の考えを。

○松野官房長官
明日午後に開催される衆参議運委員会の場に岸田総理と私が出席をし、国葬儀に関する質疑に応じることとなりました。

政府としては国葬儀の実施を判断した理由、国葬儀の意義や検討状況等について、丁寧に説明をしてまいりたいと考えております。

――静岡県の通園バス置き去り死亡事件について伺う。

一部報道で、事件を受けて国が近く関係する府省にワーキングチーム設置に向けた調整に入ったとあるが、現在の調整状況や、再発防止に向けて何がポイントになるか。

○松野官房長官
ご指摘の報道は承知をしていますが、政府として決まっていることはありません。

昨日今回の事案も踏まえ、バスによる送迎について各施設において業務の点検を行い、改めて安全管理を徹底するよう改めて周知をしたところであります。

いずれにしても、事案の詳細等を踏まえ、内閣府、文部科学省、厚生労働省がしっかりと連携をし、認定こども園等における重大事故等の発生の防止のため具体的にどのようなことができるのか検討を行っているものと承知をしています。

――政府サイトへのサイバー攻撃について伺います。

今日も攻撃が続いているのか。

また、原因究明でわかったこと。

確認中としていたキルネットとの関連性について分かったことがあれば教えてください。

○松野官房長官
午前の会見でも申し上げた通り、デジタル庁所管の「e-Gov」については、昨日夕方に一時閲覧ができなくなりましたが、復旧措置を講じた結果、昨晩中には閲覧が可能な状態となっています。

他方で、本日午前、「e-Gov」電子申請のログインができない状況になっていることをデジタル庁が把握し、その旨ツイッター等で周知を図っていると承知をしています。

本日発生した事象は、昨日のようにサイトそのものが閲覧できなくなった障害とは状況が異なっていると報告を受けていますが、昨日の障害と関係があるのかどうかも含めて原因についてデジタル庁において確認中であると承知をしています。

また昨日の障害の原因については、ご指摘のハッカー集団との関連性も含めて、引き続き確認中であります。

――為替について。

長官は午前の会見で、「最近の為替市場では急速で一方的な動きが見られ、憂慮している。このような動きが継続する場合には必要な対応を取りたい」と発言した。

必要な対応とは具体的に為替介入を指すのか。

また金利差の拡大から円安を招いていると指摘される日銀の金融政策に対する所見も伺う。

○松野官房長官
午前中申し上げたとおりでございますけれども、一方方向の為替の変動につきましては、注視をしております。

その中において今後の状況において適切に判断をしてまいりたいと考えております。

――総理との会食について伺う。

長官は本日お昼に岸田総理と麻生副総裁、茂木幹事長と会食をしていたが、いわゆる統一教会をめぐる対応や、国葬をめぐる明日の閉会中審査など、話題にのぼったのか伺う。

○松野官房長官
国政全般について意見交換を行いました。

今後とも政府と自民党との間では緊密に意思の疎通を図っていく考えであります。

――日韓関係について伺う。

日韓防衛次官級協議がソウルで開かれた。

韓国海軍による自衛隊機へのレーダー照射などが協議されたと思うが、改善の内容や成果は。

また、政府は11月の観艦式に韓国を招待しているが、レーダー照射事件が決着しない中でも韓国との防衛交流を再開する考えなのか、見解を伺う。

○松野官房長官
本日第11回ソウル・ディフェンス・ダイアログへの参加のため韓国を訪問中の岡防衛審議官はシン韓国国防部次官と約30分間協議を行いました。

協議では北朝鮮の核ミサイルをはじめ、日韓両国を取り巻く安全保障環境が厳しさと複雑さを増す中、日韓米の連携がますます重要であることを確認するとともに、先月実施した日米韓によるミサイル警戒および、弾道ミサイル探知・追尾訓練が実施されたことを歓迎し、北朝鮮の課題に対応するための3か国協力を推進していくことを確認をしました。

ご指摘のレーダー照射事案については、日本側から日韓防衛当局間にある懸念の一つとして言及するとともに、先般報道のあった指針について、韓国側に事実関係の確認を行いましたが、これ以上の詳細についてはお答えを控えさせていただきます。

今後の対応については、韓国側の回答を踏まえて適切に判断する考えであります。

今後の個別の防衛交流案件については、実施の可否やその時期等も含め、適切に判断していくものと承知をしています。

――オミクロン株対応のワクチンについて。

総理は昨日「1日100万回を超えるペースの体制を整備する」と表明。

この「1日100万回」は接種回数の目標値として設定したという理解でいいのか。

また、オミクロン株対応ワクチンの接種にむけての課題や、接種加速に向けて検討している新たな施策はあるのか。

○松野官房長官
政府としては、接種の山場となる10月から11月にかけて1日100万回を超えるペースの体制を整備することで、ワクチン接種を加速することとしています。

オミクロン株対応ワクチンについては、厚生労働省の審議会の議論を踏まえ、初回接種を完了した12歳以上の方を対象として準備を進めてきたところであります。

具体的には、自治体に対して接種券や接種会場の手配等の準備を進めるようお願いをするなど、早め早めの情報共有に努めてきたほか、製薬企業等との交渉調整を進め、10月末までには対象者全員分のワクチンが輸入される見込みであります。

今後も引き続き自治体と密に連携していくとともに、ワクチンの有効性や安全性に関する情報について、国民の皆さまに丁寧に周知をしていくなど、円滑なワクチン接種の実施に向けて全力で取り組んでまいりたいと考えております。

――ロシアのプーチン大統領が5日、カムチャッカ半島などが日本より東にあるとして、「『日出づる国』は日本ではなくロシアだ」と発言したことをタス通信が報道したが、この発言について、ウクライナのコルスンスキー駐日大使はツイッターで「ロシアは全てを盗む。他国に対する尊敬の念がない」などと批判した。

プーチン大統領の発言やウクライナ大使のコメントについて、日本政府の見解を伺う。

○松野官房長官
報道は承知をしています。

ご指摘のようなプーチン大統領やコルスンスキー駐日ウクライナ大使の発言の逐一について、政府としてコメントすることは差し控えたいと思います。

――福岡市の日本語学校に対する処分についてお伺いします。

この学校「西日本教育学院」では留学生の身体を拘束する人権侵害があったなどとして、入管庁が今日留学生受け入れ条件とする法務省告示を取り消す処分を出した。

2016年に告示基準を定めて以降取り消しは初めてで、約600人の大学生が転校せざるを得ないという厳しい措置に。

このような厳しい処分を出した理由や、受け止めを。

また、政府が留学生30万人計画を進める中、日本語学校が急増し、学校の質がばらついているのも現状で、このままでは留学先に日本が選ばれなくなる懸念もある。

政府として今後どのように留学生の受け入れや日本語学校への指導を進めていくか。

○松野官房長官
福岡県所在の日本語教育機関において、留学生を鎖で拘束するなどの人権侵害行為があったとして入管庁が当該機関について新たに留学生を受け入れることを認めない措置を取ったことは承知をしております。

日本語の教育機関による留学生に対する人権侵害行為は決してあってはならないものであり、今回の処分は入管庁が厳正に対処したものであると承知をしています。

留学生の受け入れを行わせることが適当でない日本語教育機関があった場合には、事実関係を確認した上で引き続き厳正に対処していく必要があると考えています。

他方で、外国人留学生は諸外国との友好関係を構築し、我が国の教育研究力の向上やさらなる発展に極めて重要な存在であり、その受け入れは公益性が高いと考えており、外国人留学生に対する情報発信の強化や外国人留学生の受け入れ支援等に取り組んでいるところであります。

今後も関係省庁が連携をし、政府として留学生の適正な受入れに努めてまいりたいと考えております。

  • 日テレNEWS NNN
  • 政治
  • 【全文】政府サイトでまたシステム障害「デジタル庁が原因を確認中」官房長官会見(9/7午後)