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異例の早いタイミングで「大統領選」出馬表明 トランプ氏の2つの“狙い”

2022年11月16日 21:34

アメリカのトランプ前大統領が15日、2024年の大統領選挙への立候補を正式に表明しました。繰り返し出馬への意欲を示してきたトランプ氏。このタイミングで正式な表明をしたのには、2つの理由がありました。

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アメリカ・フロリダ州、15日。トランプ氏の重大発表を前に、多くの支持者が集まってきました。トランプ氏の旗を掲げ、中には、アメリカ国旗のスーツを着た人もいました。

アメリカ国旗のスーツを着た支持者
「トランプ氏を支持するためにここに来た。彼が大統領だった頃はアメリカは栄えていた。国境も安全だった」

トランプ氏はこの日、重大発表があると明らかにしていました。自宅前には、発表を心待ちにした支持者が集まっていました。

盛り上がりをみせる中、日本時間の16日午前に姿を見せたトランプ氏。

司会
「みなさま、次期アメリカ大統領とそのファーストレディーをお迎えください」

「次のアメリカ大統領」と紹介されました。そして、2年後に控えた大統領選への立候補を正式に表明しました。

トランプ氏
「アメリカを再び、偉大で輝かしい国にするために、私は今夜、大統領選への出馬を表明する」

その様子を会場の外で見ていた支持者たちは、「トランプが出馬を発表した!」と喜びを分かち合いました。

トランプ氏は、約1時間にわたる演説を行いました。その中で トランプ氏は、「この2年間でバイデン政権はアメリカ経済を破壊した」などと批判し、「すべての政策で、『アメリカ第一主義』を復活させる」と訴えました。

トランプ氏
「すべての政策において、再び『アメリカ第一主義』にする。アメリカの“中国依存”から脱却するためのキャンペーンを開始する」

さらに、ウクライナとの国境に近いポーランド東部にミサイルが着弾したことについても言及しました。

トランプ氏
「不愉快な出来事であり、みな激怒している。その最中にも、我が国の大統領は国際会議の場で居眠りをしている」

バイデン政権を痛烈に批判しました。

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一方のバイデン大統領も“応戦”。演説の最中、自身のSNSに、「ドナルド・トランプがアメリカをだめにした」とする動画を投稿しました。

異例ともいえる早いタイミングで出馬を表明したトランプ氏。その狙いは2つあります。

一つは真っ先に出馬表明して、「同じ共和党内のライバルを抑え込む」こと。そしてもう一つは、自身に迫る「訴追を回避する」ことです。中でも、自宅の「マル・ア・ラーゴ」にホワイトハウスの機密文書を持ち込んでいた話は、最も訴追の可能性が高いとされています。

トランプ氏には、中間選挙で共和党が伸び悩み、責任論も浮上しています。指名争いをどのように戦っていくのかが注目されます。

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