まるで絵本の世界 自然が溢れ遊び心くすぐる「ツリーハウスの森」へようこそ【徳島】
子どもの遊び心をくすぐるスポット
徳島県阿波市阿波町のショッピングプラザ・アワーズの北側にある「ツリーハウスの森」です。
ツリーハウスの森は広さ約1500平方メートル、高さ約8メートルの大きなツリーハウスや木の枝からロープを垂らしたブランコ、手づくりのウッドデッキなど自然を感じながら遊ぶことができる施設が並んでいます。
(整備に取り組む 桒原敬さん)
「自然の中で子どもが伸び伸びと遊べるように」
この森の整備に取り組む桒原敬さん(69歳)は、本業である造園業の知識と技術を生かして遊具に使う材料の調達から組み立てまでをボランティアで行っています。
桒原さんは、この森に子どもの頃の憧れをぎゅっと詰め込みました。
■木の上のおうちツリーハウス
(佐々木聖夏フィールドキャスター)
「すご~い。木の手触りや足で踏む感覚も楽しいですね。怖いけれど楽しいしワクワクしますね」
(整備に取り組む 桒原敬さん(69))
「点検はしてますから、揺れたりきしむ音はしますけど、大人が乗ってもいけるようにしています」
上がった先に待っていたのはスリル満点!空中に浮かぶ木の橋です。
(佐々木聖夏フィールドキャスター)
「緊張するちょっと高い」
(整備に取り組む 桒原敬さん(69))
「何なら揺らしましょうか」
(佐々木聖夏フィールドキャスター)
「揺らさないでくださいよ、怖い」
(整備に取り組む 桒原敬さん(69))
「それが醍醐味です」
佐々木聖夏フィールドキャスター、無事に渡りきることができました。
奥へ進むと現れたのは高さ約8メートルの巨大ツリーハウス
頂上から森を一望することができ、その景色は、季節によって見え方が変わるそうです。
■メルヘンでかわいらしい世界へ
(佐々木聖夏フィールドキャスター)
「ちょっと景色が変わりましたが…」
(整備に取り組む 桒原敬さん(69))
「ここからが妖精の村です」
(佐々木聖夏フィールドキャスター)
「さっきまでは冒険とか森・自然というイメージだったんですが、ここから見るとものすごくメルヘンな可愛らしい感じ」
妖精の村は子どもサイズの小さな村というコンセプトから作られていて、おままごとができる家やロフト付きの家など、遊び心をくすぐるエリアです。
中でも人気を集めているのは、くつろぎながら本を楽しむことができる図書館。
500冊にも及ぶ絵本は地域の人からの寄付で集まりました。
夏には青々とした緑やカラフルな花が村を彩り、雪の降る日には辺り一面真っ白に。
まるで絵本の中のようなメルヘンな世界感を楽しむことができます。
去年12月には、地域の子どもたちが企画したイルミネーションイベントが行われ、手作りの光の装飾が夜の村を幻想的な雰囲気に包み込みました。
ケヤキやクヌギなど、約20種類の木が植えられているツリーハウスの森。
子どもから大人まで楽しめるとあって、市内外から家族連れなどが訪れる憩いの場になっています。
(佐々木聖夏フィールドキャスター)
「きょうは何して遊んでたの?」
(遊びに来ていた子ども)
「きょうはブランコして遊んでたの」
(佐々木聖夏フィールドキャスター)
「ブランコ楽しい?」
(遊びに来ていた子ども)
「うん楽しい」
(訪れた人)
「木の遊具って、最近あんまりないからいいですよね。安心して遊ばせられるところだったので、来て良かった」
■ツリーハウスの森の始まり
ツリーハウスの森を管理・運営しているのは桒原さん含め、ボランティア5人で構成する住民グループ「まちづくり未来会議」です。
その活動の原点は今を遡ること12年前、阿波市の人口減少に取り組む住民活動でした。
(まちづくり未来会議 井原まゆみさん)
「少しでもそれが止められたらいいと思うのと、住んでいる人がこの町で楽しく素敵で、幸せに暮らせるような街の中に、こういうシンボリックな場所があると沢山の楽しみが生まれてくると思うし、市民活動の場所にしていきたい」
グループは市の補助金や地域の人からの寄付金などを使って、今も子どもたちの新たな遊び場を作り続けています。
(整備に取り組む 桒原敬さん(69))
「自分が小さい時にこんな遊びしたいとか、ああいうことしたい、こういうことしたいっていうのを自分ができる立場になったから、こういうものを作って、子どもたちが遊んでくれたらいいなと思ってます」
手作りの温かみ溢れるツリーハウスの森。
そこには子どもたちの好奇心を育む工夫と、地域の未来を想う人々の熱い想いがありました。
■整備する桒原さんは「将来的にはツリーハウスを沢山作って、空中で一周できる回廊を完成させたい」という夢を話していた。ツリーハウスの森は阿波市阿波町伊沢田にあり、入場・駐車場は無料。