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気圧の谷って…何? 知ってるようで知らない気象用語を小野さんがなるほど解説!

2024年5月9日 18:46
気圧の谷って…何? 知ってるようで知らない気象用語を小野さんがなるほど解説!

市川 栞キャスター:
「小野さん、今週は、日ごとの気温の変化が大きいですね。」

小野 和久 気象予報士:
「あすからは、夏日になりそうです。」
「気象台の週間予報を見ていきましょう。あす、あさっては晴れます。日曜日の後半から月曜日にかけて雨が降るでしょう。」

「来週の水曜日、木曜日は晴れが戻ります。そして、最高気温を見てください。」
市川:
「あすは25度、土曜日は29度、日曜日にかけて、また、暑くなるんですね。」
小野:
「いまの時期の最高気温は21度から22度くらいが平年並みですので、平年より高い日が多いでしょう。」
「そして、きょう気象台から発表された1か月予報です。この先ひと月も、気温の高い状態は続く見込みです。」
市川:
「下の欄、降水量は「多い」となっていますね。」

小野:
「低気圧や前線の影響を受けやすい時期があるためです。梅雨入りまでにはまだ1か月ほどありますが、雨の降り方には気を付けていきましょう。」
「さて、天気予報の中で、晴れ、くもり、雨…などと出てきますが、天気予報で晴れのキーワード、雨と結びつくキーワードは何を連想しますか。」
市川:
「晴れは「高気圧」、くもりや雨は「低気圧や前線」…かな。」
小野:
「くもりや雨の天気のとき、もうひとつ…「気圧の谷」という言葉でお伝えする場合があります。」

市川:
「天気予報でよく登場するワードですね。」
小野:
「きょうは、その「気圧の谷について」です。」
「気圧の谷の「谷」というのは、山と山の間にある「谷」と同じです。」
「イラストで見ていきましょう。」
市川:
「谷は、山と山の間のくぼんだ所。皆さん、ご存知の通りですよね。」
小野:
「気圧も、この「山と谷」と同じ考え方です。「風の流れ」を例に見ていきましょう。」
「風は、水の流れのように高い所から低い所に流れます。気圧の低い所に集まるわけです。」
「低い所の下は「地面」ですからさらにもぐることは出来ません。」

市川:
「風は上にいくしかないんですね。」
小野:
「集まった風が上に行くとき、雨雲を作ります。」
「気圧が低いので、低気圧マークとして表現される場合がありますが、マークが無くても、皆さんも、「天気図で気圧の谷を見つける」ことができるんです。」
「たとえば、このような天気図です。高気圧が2つあります。」

市川:
「あ!わかりました!先ほど見たイラストのくぼんだ「谷の部分」が、この高気圧と高気圧の間にあって、そこが気圧の谷というわけですね。」
小野:
「そうなんです。このような天気図だと、くもりや雨になることが多いんです。すべての気圧の谷がこのタイプではありませんが、見つけやすいですよね。」
市川:
「今度、天気予報で「気圧の谷」というキーワードが出てきたら、注意深く、天気図を見てみようと思います。」

小野:
「最後に、気象台の週間予報で、この先の天気をもう一度、確認しましょう。」
「あす、あさっては晴れます。日曜日の後半から月曜日にかけては 雨でしょう。」

「来週の水曜日、木曜日は晴れるでしょう。」
「最高気温は、あすは25度、土曜日は29度、日曜日にかけて、また、暑くなるでしょう。」
市川:
「この先も気温の変化が大きくなりそうです。体調にお気を付けください。小野さんとお伝えしました。」