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【お天気解説】金沢と東京 ジメジメしてるのはどっち?

2024年7月11日 18:50
【お天気解説】金沢と東京 ジメジメしてるのはどっち?
市川栞キャスター:
「木曜日は報道部の気象予報士・小野さんに週末の天気を中心に伝えてもらいます」
「小野さん、11日も雨が強まった時間があり、梅雨らしい天気が続いています。」

小野和久 気象予報士:
「12日も、加賀地方では雲が多めの天気になりそうです」

「まず、前線の位置を確認しましょう。12日は西日本から関東にかけての海岸沿いに伸びるでしょう。前線は、しばらく停滞しそうです」
「気象台の週間予報を見ていきましょう。12日は、前線に近い加賀地方では雲が多めですが、能登地方では晴れるでしょう」
市川:
「3連休、そして火曜日まで梅雨空が続きますね。ただ、水曜・木曜と久しぶりに晴れのマークが見えましたね」

小野:
「いつもお伝えしていますが、前線の「少しの位置の違い」で、大雨になる可能性があります。気を付けてください」
市川:
「小野さん、去年、加賀地方北部に線状降水帯が発生して被害が出てしまったのは、たしか、いまごろの時期ではありませんか」
小野:
「はい、去年・7月12日です。この時期、雨の降り方には気を付けていきましょう。いまの時期の最高気温は29度、最低気温は23度くらいが平年並みですので、どちらも少し高い日が多いでしょう」
小野:
「さて、先日湿度の話をしました」
市川:
「気温と湿度を監視して大雨の予測に役立てているんでしたね」
小野:
「そのとき、金沢の月別の湿度をお伝えしましたが…そのグラフをもう一度、ご覧ください」

市川:
「6月、7月、いまの時期が最も高いんでしたね」
小野:
「金沢のデータを調べたとき、東京ではどうだろう…と思い、一緒に調べてみました。金沢と同じように東京でも、6月の梅雨どきから70%を超えているんですが、よく比べてデータを見てください」

市川:
「小野さん、気付きました。夏場を含めて、ず~っと金沢よりも東京のほうが、高くなっていますね」
小野:
「そうなんです。違いは、ほんの1~2%なんですが、5月から10月まで、東京のほうが金沢を上回っています」

市川:
「夏の金沢は湿度が高くて蒸し暑い…と思っていましたが、東京では、それ以上なんですね」
小野:
「1年を平均すると、冬に雪が降る金沢のほうが5%くらい高いのですが、5月から10月に限るとこのような結果でした。東京は夏の太平洋高気圧からの暖かく湿った空気が海からダイレクトに入ってくるからなのでは…と思います」

市川:
「東京より低いと言っても1~2%の違いですし、これからの時期、どこへ行っても蒸し暑いですから、熱中症には気を付けていきたいですね」
小野:
「最後に、気象台の週間予報でこの先の天気をもう一度、確認しましょう」

「あすは、前線に近い加賀地方では雲が多めですが、能登地方では晴れるでしょう。3連休、そして火曜日まで梅雨空が続きます。水曜・木曜は久しぶりに晴れのマークです。いまの時期の最高気温は29度、最低気温は23度くらいが平年並みですので、どちらも少し高い日が多いでしょう」

市川:
「何度も言いますが、熱中症には、昼も夜も気を付けていかないといけませんね。小野さんとお伝えしました」