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万城目学「もうずっととることはないと思っていた」 直木賞受賞、河﨑秋子とW受賞

2024年1月18日 21:45
万城目学「もうずっととることはないと思っていた」 直木賞受賞、河﨑秋子とW受賞
直木賞を受賞した万城目学さん
17日、第170回芥川賞直木賞が発表されました。直木賞には万城目学さん、河﨑秋子さん、2人の作品が選出。万城目学さんはノミネート6度目での受賞となりました。

17日夜7時すぎに発表された大衆文学作品に贈られる直木賞。今回、2作品が受賞しました。ひとつは万城目学さんの「八月の御所グラウンド」です。謎の草野球大会に参加することになった大学生、過去との不思議な巡り合わせを描いた青春小説です。

万城目さんは、「鴨川ホルモー」で作家デビューしました。「鹿男あをによし」や「プリンセス・トヨトミ」などが映像化されています。今回6度目にして、初の受賞となりました。

万城目さんは「もうずっととることはないと思っていたので、全然この1か月くらい緊張せずにまったく他人事のようにくらしていまして、こんなことあるのかと感じました」とコメントしました。

そして、もうひとつの受賞作は河﨑秋子さんの「ともぐい」です。明治後期の北海道を舞台に、狩猟をなりわいとする男と巨大な熊との死闘を通して死生観を描いた物語です。

河﨑さんは「私自身子供のころから本が好きで読んでいたんですけど、北海道の道東の端っこの方で周りに同級生とかもいないような状態で、本を読むのが一番の娯楽みたいなところがありましたので、本を通して世の中を知る、世界を知る、ということをずっと経験していた」と明かしました。

北海道生まれの河﨑さんは酪農を営む実家で従業員と羊飼いをしながら執筆活動をスタートさせました。「酪農業に従事していたり、緬羊(めんよう)を飼育していた時期もありまして、今回の作品にしてみては、熊に近い地域で暮らしてはいましたけれども、たとえば冬の寒さですとか、熊が出そうな場所の感覚ですとか、五感で感じとっていたようなところがあると思います」とコメントしました。

なお、芥川賞は九段理江さんの「東京都同情塔」が受賞しました。

(1月17日放送『news zero』より)