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九代将軍・徳川家重と大岡忠光の絆を描く 村木嵐『まいまいつぶろ』【直木賞候補作】

2024年1月17日 6:30
九代将軍・徳川家重と大岡忠光の絆を描く 村木嵐『まいまいつぶろ』【直木賞候補作】
村木嵐さん(C)富本真之
第170回芥川賞・直木賞が17日に発表されます。その発表を前に、新進・中堅作家によるエンターテインメント作品の単行本(長編小説もしくは短編集)のなかから、最も優秀な作品に贈られる直木三十五賞の候補作の1つ、村木嵐さん(56)の『まいまいつぶろ』を紹介します。

作品は、手足が不自由で口が回らず、歩いた後には尿を引きずった跡が残り、その姿から「まいまいつぶろ(カタツムリ)」と呼ばれた徳川家の九代将軍・家重と、家重を支えた大岡忠光の絆を描いた時代小説です。

村木さんは、第17回松本清張賞を受賞しデビュー。今回、初めてのノミネートとなりました。