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J・デップ、日本メディア向けに特別会見

2011年5月6日 0:56
J・デップ、日本メディア向けに特別会見

 米俳優のジョニー・デップ(47)が現地時間4日、米ロサンゼルスで、日本のメディア向けに大ヒットシリーズ「パイレーツ・オブ・カリビアン」の最新作「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉」の特別記者会見を行った。世界のメディアが集まり取材する中、1カ国のためだけに記者会見を行うのは異例中の異例。会見には「世界で活躍する日本人」として、USプレミアに招待されている元サッカー日本代表の中田英寿さん(34)も参加した。

 日本のファンを少しでも勇気づけるためにと、本作のスタッフとキャストが作成した横断幕が掲げられた会見場に、髪をばっさりと切ったデップが登場。「日本の皆さんとお会いできて、光栄です。皆さんのご家族やご友人のご無事をお祈りしています。日本は大変な時ですが、我々パイレーツスタッフもできる限りのことをして、日本の復興にお役に立てればと思います」とあいさつ。「日本語で会見ができなくてごめんね」と語り、緊張感に包まれた会場を和ませた。
 今回、新しいジャック・スパロウを演じるにあたっての工夫について「新しいストーリーの中でジャックが新しい経験をし、今後どのようになっていくのかというところを一番考えたよ。フレッシュな印象を与えたいと思ったんだ」と明確な演技プランを即答。「ジャック・スパロウというキャラクターは、僕の子どもと一緒に育ってきたようなものなんだ。僕の上の娘が3歳、下の息子が6カ月の時、第1作目を撮影したんだけど、今はもう12歳と9歳になったんだ。今回の新作の撮影中は、ハワイ、ロス、ロンドンと子どもたちがずっと一緒だったんだ。2人ともジャックが大好きだから、今後も続けていきたいと思っているよ」と次回作への意欲を明かした。

 「映画に登場する“永遠の命”を手に入れられる“生命の泉”を、実際に飲むことができたらどうしますか?」という質問には、「1000年も生きれば、さすがに飽きると思うよ。年を重ねることで、経験を積んでユーモアのセンスが生まれたり、物事が分かってくるんだ。人生は限りがあるから素晴らしいんだよ」と自身の人生観を披露した。

 MCの呼びかけで中田さんが招かれると、デップと熱い握手。「僕はこの映画の大ファンです。ジョニーさんには一度お会いしてみたいと思っていたので、きょうは本当にうれしいです」。横断幕に、中田さんの提案により、デップから日本のファンへのメッセージ「心からの敬意をこめて、皆さんを応援しています」という日本語とサインが、直筆で書き込まれた。
 中田さんも力強く「さらなる発展をとげる その日まで!!」。
 デップは「横断幕は、私たちとしばらく旅をして、海を渡ってロンドンやロシアへ行きます。そして、世界規模で日本を支援したいと思います。日本の皆さんは強い文化と強い心を持った人々だと思うので、復興できると信じています」とエールで結んだ。
 横断幕は今後、たくさんの人々のメッセージを乗せ、今月17日のジャパン・プレミア会場に届けられる。

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