声優の山寺宏一（４９）、女優の岩田さゆり（２０）らが７日、都内で行われた映画「ルパンの奇巌城」の初日舞台あいさつに出席した。

　アルセーヌ・ルパンを演じる主演の山寺は、女子大生探偵役の岩田を引き連れて登場し、「入学式に現れた保護者です」とあいさつ。思ったよりも笑いが起きなかったようで、「すいません」とうなだれていた。

　子どものころからルパンが好きだったという山寺は「ルパンというと、すっとしてるというイメージ。なのに私が顔をさらしていいものかと。顔を出す場合は阿部寛さんの顔をＣＧでつけてくれるって話だったのに、まさかこんなに顔をさらしてルパンを…」と恐縮しつつ、「うれしく思っています」と素直に喜んだ。「主演といっても私、すごく楽しております。ずっと出ていたのは岩田さん。すいません」と山寺から話をふられた岩田は「いえいえ、ルパンあっての私ですから」とにっこり。

　岩田は「セリフは結構あったんですけど、全部あとでアフレコで。頑張って覚えたのにって思いました」と裏話を披露。山寺も「僕は普段、人の口（の動き）に合わせてアフレコするので、フレッシュな経験でしたね。やりにくかった」とうなずき、「山寺さんの七色の声を生かしたルパンをやってくれって言われたのに、ほとんど披露する機会がなかったですしね」とぼやき、笑いを誘った。