×

落語界4派が勢ぞろい。談志名代は志の輔に

2011年10月18日 23:01
落語界4派が勢ぞろい。談志名代は志の輔に

 落語家の三遊亭円楽(61)、桂歌丸(75)、立川志の輔(57)、柳家小三治(71)(=出演順)が18日、東京・内幸町のイイノホールで行われた「にっかん飛切落語会 第三百三十六夜 イイノホール柿落とし特別公演」に出演した。

 11月に同所の正式リニューアルオープンを控え、柿落とし公演として円楽一門、落語芸術協会、立川流、落語協会の4派の代表が勢ぞろい。歌丸は豪華な顔触れに「珍しいことですよ。誰かの葬式の時にはそろうんじゃない?」とにんまりしゃれた。

 立川流を代表して出演した志の輔は「(談志が)のどの調子をやっておりますんで、このスケジュールが決まった時に『誰か代わりに行ってくれ!』と元気な声で電話がかかってきたので」と、病気療養中だが元気な立川談志(75)より指名を受け、名代を務めたと明かした。「とにかく(談志の)親心でこういう機会を与えてくれたんだと思う。また出していただけるように精いっぱい頑張ります。足を引っ張らないように」と控えめに意気込みを語った。

 かつては談志と兄弟弟子だった小三治は「談志が来たら?」の質問に「そりゃあうれしいよ、皆さんは『(所属する)何とかの会』とかいう目で見ているだろうけど、噺家(はなしか)は個人ですから。会えたらうれしいよ。もともと兄弟弟子ですから。どうして、どっかいっちゃったんだろうねえ」と笑いを交え語った。
 歌丸も「前座のうちから、協会は違いますけど一緒に落語家の道を歩んできた人間ですから。いたらうれしいですよ」。円楽は「『披露目(6代目円楽襲名披露)が終わって落ち着いたら、楽太(円楽)一杯やろう』って言ってくれていた。まだ果たしていない約束がありますから、それを楽しみにしています。あとは高座復帰を楽しみにしています」と談志への思いを募らせた。

一緒に見られているニュース