俳優の布川隼汰（しゅんた＝１９）の初座長公演「ぬばたまの淵〜われても末に　逢わんとぞ想う〜」（３０日まで）が２２日、東京・俳優座劇場で初日を迎えた。

　元「シブがき隊」のメンバーでタレントの布川敏和（４６）の息子・隼汰が、最年少で俳優座劇場の初座長を務める。

　公開けいこ直前の取材で、「このような歴史のある劇場でやらせていただいて、非常に緊張していますが、多くの頼りになる共演の方々と、スタッフの皆さんに支えられ、半分安心して舞台に立てるというのがあります。まずは初日を成功させるように頑張っていきたい」と初々しく意気込み。両親からは「俳優座劇場で座長をできるってことは、人生で一度あるかないかのチャンスだと思うので、一生懸命これが最後だと思ってやりなさい」とアドバイスを受けたことを明かした。

　取材陣が「父親から、どんなところを学びたい？」と質問すると、「お芝居に関しては、あまり学ぶところはないかな」と率直に打ち明け、周囲は苦笑。「礼儀だとか、芸能界という世界でどういるべきかっていうのは、大先輩として見習いたいと思います」と第一線で活躍してきた父の処世術に関心を示した。

　共演俳優の渡辺裕之（５５）は「芝居をするときに息子の顔が重なる」としみじみ語ったが、隼汰は「こんな（渡辺さんのような）しぶくてかっこいいお父さんだったらいいですよね。僕は重ねられないですね」と笑いで落とした。