フォーリーブスの北公次さん（享年６３）の通夜に参列したおりも政夫（５８）は、泣き疲れた目で報道陣の前に姿を現した。

　若いころ、フォーリーブスの一員として時代に愛された。アイドルとして、時を共有したメンバーとして、支えてくれたファンにまずは感謝の言葉を伝えた。
　「こういう形でファンの方が公ちゃんと会うのは、病気の後、初めてだと思う。寒い中、遠くからお越しいただいた。公ちゃんもありがたいなと思ってくれていると思う」と故人の心中を代弁。

　２００９年にはメンバーの青山孝史さん（享年５７）を、北さんと同じ肝臓がんで失った。４人いたメンバーは、おりもと江木俊夫（５９）の２人になってしまった。
　「友だちがまた１人逝ってしまったんだな、と感じています。悲しみとか寂しさとかがありますけど、何か切ないですね」と本心を打ち明け、「一番年上なんですけど、シャイだった。だけどステージに立つと一変して、燃えるような男でした。僕の誇りでした。かっこいい北公次ですからね。元気な公ちゃんを遺影で見ていただいて、脳裏にいつまでも焼きつけてほしいなと思います」と言葉をつないだ。

　葬儀・告別式は２６日午前１１時から、東京都江戸川区西小岩１−３０−２６の東京葬祭慈光殿で。
　おりもが弔辞を読み、同じ時代を生きた友に別れを告げる。