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市川実日子17匹と共演「自由な姿が…」

2012年4月9日 21:25
市川実日子17匹と共演「自由な姿が…」

 女優の市川実日子(33)が主演した映画「レンタネコ」(5月12日〜)の完成披露試写会が9日、都内で開催され、市川をはじめ、女優の草村礼子(71)、俳優の光石研(50)、田中圭(27)らが舞台あいさつを行った。

 「かもめ食堂」「めがね」「トイレット」の荻上直子監督の最新作。人と猫との出会いを手伝うレンタネコ屋を営む主人公・サヨコを演じた市川は「招き猫を含めて猫が17匹でてきます。猫はすごくかわいいです。しかし、それだけではない映画になっていると思うので、楽しんでいただけたら」と胸を張った。

 猫たちとの共演を振り返り、「十何匹もいると、性格がぜんぜん違うんだなと思って、猫にもいろいろあるんだなと思いました。走って逃げてしまう猫もいたし」と苦笑い。「荻上監督から、撮影に入る前に『今回は猫に何かを強要することをせず、猫には自由に自然にいてもらうことにします』と言われ、本当にそういうふうに撮影が進んでいったので、自由でした。そして本当に自由な姿が映っています」と伝えた。

 今作が荻上監督作品初出演となった田中は、とある組織から追われている男を演じた。「全体的に現場の雰囲気が、ふわっとやわらかい、ぼーっとした感じだった。ぼーっとした空気感が漂っているのに、スタンバイや人の動きが遅いわけではない。何でこんなに落ち着くんだろうと思った」と独特の雰囲気を新鮮に感じた様子。田中の「ぼーっとした感じ」発言に、荻上監督の「めがね」にも出演した市川は、「ぼーっとしてないですね」とやんわりと否定し、会場の笑いを誘った。

 夫と愛猫に先立れた老婦人役を演じた草村は「人と話をしたくなる気分にさせてくれる作品だと思う。きょう見たら、きっと誰かに電話をしたくなったり、手紙を書きたくなったりすると思う。身近な人におやすみなさいとかやさしい言葉をかけることが、きのうよりは多くなると思う」と作品の魅力を伝え、単身赴任中の中年男を演じた光石も「今の時代にぴったりの、やさしい映画になっていると思います」と語った。

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