浜木綿子、息子からの「ありがとう」喜ぶ
女優の浜木綿子(77)が7日、都内で芸能生活60周年記念舞台「人生は、ガタゴト列車に乗って・・・・・」(3月28日〜、東京・シアター1010)の製作発表会見を行った。
劇作家・井上ひさし氏の母・井上マスさんの自叙伝を舞台化した作品で、最後の公演から13年ぶりに新版で上演する。
司会者から初演は25年前と知らされた浜は「私はあんまりそういうことはよく分かっておりませんで、芸能生活60周年ということも他の方から教えていただいて『あっ、そうか』と。ありがたいなと思っております」としみじみ。「新版ということで台本も変わりますし、私も共演者のみなさまと一緒になっていちから丁寧に作り直したいと思っています。とにかくいいお芝居にしたいと思っております」と意気込みを語った。
パワーの源になっているのは、昨年、わが子で俳優の香川照之(47)が歌舞伎俳優に転身し9代目市川中車を襲名したこと。孫の歌舞伎デビューも、滋養になった。
「昨年ちょっと大きな力をもらって、また力が湧いてきた感じがするんです。ですから、もうちょっとこの芸道を歩ませてください」とさらなる精進を誓い、「みなさんご存じのように、息子と孫が歌舞伎界に入らせていただきました。私もいろんな感情が湧きましたけども、最後にはあの子の真摯(しんし)に受け止めてつとめている姿を見て、私も見守って行かなくてはいけないと思いました。そのときに、私も力強くなったんじゃないかなということを感じました」と語った。
最後は「(息子も)最近はすごく忙しくて、メールするのが関の山。60周年のお祝いなんかは何もないですけど、よく『ありがとう』って口にするようになりましたね。うれしいです」と母の顔をのぞかせた。