北米の日本映画祭に「大林賞」を新設!
4月に肺がんのため亡くなった大林宣彦監督の名前を冠した「大林賞」が北米の映画祭「JAPAN CUTS 〜ジャパン・カッツ〜」に新設されることが、分かった。
2007年から米・ニューヨークで開催されている「JAPAN CUTS」は、さまざまな邦画を紹介する北米最大の日本映画祭。毎年7万人以上の観客を動員している。
第14回となる今年は現地時間7月17日から30日までオンラインで開催され、大林監督の作品「海辺の映画館−キネマの玉手箱」も上映される。
「大林賞」(Obayashi Prize)は同監督の偉業をたたえて新設するアワードで、次世代の映像作家に贈られるもの。
若手監督の自主制作による長編作品を7作品上映するネクストジェネレーション・コンペティション部門(NEXT GENERATION)から、審査員が選出するという。
大林監督の長女で料理家・映画監督の大林千茱萸(ちぐみ)氏は「父が映画作家として歩んできた道がこうして、また新たな未来の作家さんたちへと受け継いで戴けること、たいへん光栄であり、誇らしい限りです」と話している。