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5万点以上が集結 『文具女子博』を取材

2021年12月17日 13:12
5万点以上が集結 『文具女子博』を取材

今年で5回目を迎え、これまでに20万人以上が来場した文具の祭典『文具女子博2021』が16日、東京で開幕しました。マカロンの形をした付箋や、ゾウやパンダなど動物型のホチキス、車の形をした鉛筆削りなど…。今回は100社以上のメーカーが参加し、5万点以上のアイテムが集結。その中でも注目のアイテムを、文具女子博実行委員の担当者に伺いました。

——今のトレンドは?

“おうち時間”が増えたということもあって、手帳や日記などをマスキングテープ・シール・スタンプなどを使って自分なりにデコレーションするなど、“文具でおうち時間を楽しむ人”が去年から増えてきたと思います。最近の文房具ではおうちで簡単に自分だけのお気に入りのインクが作れる商品も出ているので、時間をかけて“自分だけの色”を作ってお気に入りのペンで書く、という形も多いかなと思います。

そこで、 “自分だけのものが作れる文具”“おうち時間を楽しめる文具”を取材しました。


■すべて手作り…“自分だけのグラデーション”

はんこでおなじみの『シヤチハタ』ブースに並んでいたのは、“カラフルな朱肉”。こちらは『わたしのいろ-きせつのうつろい-』というアイテムで、朱色ではなく“複数の色が混ざった朱肉”です。これでスタンプを押すと、つける場所によって彩りが異なる印影を残すことができます。

コンセプトは“自分らしい色で自分らしい気持ちを込める”。すべて手作りで作られているため、一度に多く作れないといいます。

さらに、自宅でスタンプパッドを自作できるキットも。『いろづくり』は、真っ白のスタンプパッドに好きなカラーのインキを垂らし染みこませること約5分…“世界に一つだけ”のスタンプパッドが完成しました。スタンプを押すと、“自分だけのグラデーション”が浮かび上がりました。


■文具好き女子が支持する“からっぽ”のペン インクもオリジナルに

創業100年を超え、筆ペンなどで有名な『呉竹』ブースで発見したのは、全くインクの入っていない“からっぽ”のペン。

こちらは見た目通りの『からっぽペン』。好きなインクを“綿の芯”に吸わせ、わずか30秒ほどで好きな色のペンを作ることができるアイテムです。インクに魅了され、ハマった人を意味する“インク沼”に人気のアイテムだといい、お気に入りのインクをこのペンにいれてプレゼントすることも流行っているとのこと。去年、文具好き女子が選ぶ“第4回文具女子アワード”で優秀賞を受賞しました。

さらに、インク自体をオリジナルで作ることができるアイテムも。基本の5色のインク(透明・イエロー・ピンク・ブルー・グレイ)から少しずつインクを入れて混ぜていき、自分だけの“好きな色”を作り出すことができます。試しにイエロー・ピンク・ブルーの3色を混ぜてみると…絶妙な色合いの“チョコレート色”が完成しました。

担当者は「文具を買う人が“自分だけの”や“オリジナルのものを持っていたい”という傾向にあります。さらに、“作る時間の価値”も求めているじゃないかなと思います」と語っていました。