おうちで「紅茶」 “ウイスキーの香り”も
増えたオウチ時間を充実させるため、いま「紅茶」が注目されています。親子で楽しむことができるように「カフェイン」が入っていないものや、今までありそうでなかった便利な商品も登場しています。
200種類もの茶葉を扱う紅茶の専門店。
お客さん
「味がすごくすっきりしているので、いつもいただいてます」
こだわりの一杯を求めるお客さんが“コロナ禍”で増えているといいます。
中でも「売れ筋」だというのが――
リーフル・山田栄代表取締役
「ノンカフェイン、あるいはカフェインレスの紅茶、ハーブティーなど、そういったものを好んでいらっしゃると思います」
カフェインレスの紅茶です。ステイホームでティータイムの回数が増えたことなどから、カフェインを気にする人が増えているといいます。
コロナ禍で、子どもと家で過ごす機会も多くなったため、チョコレートの香りをブレンドした茶葉も。甘くて飲みやすい紅茶を一緒に楽しむ“ファミリー需要”も増えているということです。
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家庭で手軽に楽しめる、ありそうでなかった紅茶も。
スーパーなどでもおなじみ「日東紅茶」の新商品が、今年8月に登場。お湯を注いでみると…真っ白に!
三井農林 商品企画・マーケティング部 竹田一也部長
「この後、時間差でお茶っ葉の方からおいしい抽出液が(出てきます)できたらふたをして、90秒待っていただければ、おいしいミルクティーに」
ティーバッグに茶葉とクリーミングパウダーを一緒に入れたミルクいらずのミルクティー。砂糖は使わず、ミルクと紅茶本来の味わいを感じることができます。
狙いは――
三井農林・竹田一也部長
「ティーバッグ楽しまれている方に聞きますと、ストレートの次にミルクティーで飲まれる方、非常に多かった」
昨年度の家庭用の紅茶の売り上げは、前年比105%に伸びた三井農林では、主力のティーバッグタイプを便利にすることで、巣ごもり需要をさらに増やしていきたいということです。
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ちょっとリッチな気分にさせてくれる紅茶も。
東急ハンズがお茶の作り手と共同開発して、先月から全国で販売している新商品があります。
ティールーム・岩本涼代表取締役
「こちらが樽(たる)熟成に使用した樽になります。この中に紅茶を熟成させて、ウイスキーの樽がまとった香りというのが、ちょっとずつ紅茶に染みこんでいく」
お酒ではないのに、ウイスキーのような香りを感じられる紅茶です。樽の内側を焦がすことで、色や香りをつけるウイスキー。本来は、使用後に廃棄されるというウイスキーの樽を再利用し、紅茶を熟成させたところ、フルーティーな甘みをまとわせることに成功したといいます。
“コロナ禍”ひとときの癒やしのティータイム。紅茶の味や楽しみ方が、ますます広がっていきそうです。