冷やがけそばにとろろめし 各地で大食い大会 地元出身プロレスラーも参加
3連休の最終日、14日はスポーツの日ですが、県内では、ご当地の食をいかして競い合う催しが開かれました。
羽後町では、地元名物・西馬音内そばの大食い大会、由利本荘市では、名産のとろろがたっぷりとのったとろろ飯の大食い大会が開かれ、参加者が、胃袋の限界に挑みました。
羽後町の道の駅「端縫いの郷」の秋の風物詩になりつつある、西馬音内そばの大食い大会。
今年の新そばを使った、冷やがけを何杯食べられるかを競う催しで、今年で3回目の開催です。
制限時間は20分。
300グラムの麺を、1本残さずきれいに食べなければ、完食とみなされません。
皆さん、ツルツルツルっと難なく食べているように見えますが、最大の試練は、西馬音内そばの醍醐味であるコシの強さです。
大仙市協和から参加
「胃袋的なキャパはまだいけたかなという感じです、正直。コシが強くて、おいしいんですよ。しっかり噛んで飲み込まないといけない。おいしかったです。めっちゃおいしかったです」
秋田市から参加
「5杯くらいまでは食べられるかなと思ってたんで、6杯目いって7杯目…7杯までいけるかどうかなーって」
記者
「きょう夕ご飯何にしますか」
「夕ご飯食えますかね、ハハハ」
コシの強いそばとの戦いには、体力も欠かせません。
今年参加した21人の中には、運動能力や体力が自慢の人も多かったのですが、去年の優勝者の記録、7.1杯を大幅に塗り替えると宣言したのは、まさに体力が商売道具でもある、地元出身のプロレスラーです。
大会を盛り上げ、あわよくば大食い王者のベルトも手に入れようと参加したのは、羽後町出身で、東北を拠点に活動するプロレス団体・みちのくプロレスの郡司歩選手。
満たされてゆく胃袋を少しでも軽くしようと、軽い運動も交えながら、勝負に挑みました。
郡司さん
「なに?なに?何やってんのうしろで」
記者
「いたいいたいいたい」
取材をしていた体重約60キロの記者も使い、腹ごなしをした郡司選手でしたが、その成果もむなしく、結果は3杯。
目標としていた10杯どころか、今年の優勝者の記録、7.3杯にも遠く及びませんでした。
去年に続き、今年も、地元のイベントに参加した、郷土愛の強い郡司選手は、来年の参加にも意欲を示しました。
また、主催した道の駅では、来年、県内在住者や出身者だけでなく、県外からの参加者の受け付けも検討することにしています。
参加者
「リベンジしに来ました」
「絶対優勝するぞ!ぞ!」
“とろろめし”ファンや大食い自慢など、県の内外から29人が参加した「大内とろろめし大食い大会」。
2020年から新型コロナウイルスなどの影響で中止となっていましたが、再開を待ち望む地域の人たちの声を受け、14日、5年ぶりに開催されました。
この地域名産の山芋をPRしようと始まったこの大会は、今回で36回目の開催です。
山芋をすりおろしたとろろがたっぷりかかった240グラムの丼を、15分以内に何杯食べたかで競い合います。
たくさんの見物客に見守られながら、とろろめしを食べ進める参加者たち。
自分の限界と戦いながらも名物の“とろろめし”を心ゆくまで堪能していました。
圧倒的な強さを見せたのは、岩手県から参加の岩渕恭史さん40歳です。
2位の11杯を大きく上回り優勝しました。
優勝・岩渕さん
「優勝してうれしい気持ちですけれども、みなさん強い人いたので、なんとか楽しめました」
会場は、参加者の豪快な食べっぷりを応援する家族や地域の人たちの笑顔であふれていました。