eスポーツに挑戦!60歳以上が対象の体験会 先生役は高校生 健康増進や生きがいづくりに期待
にかほ市内に住む60歳以上の人たちが、地元の高校に通う生徒たちと、eスポーツを通じて交流しました。
コンピューターゲームの腕前を競うeスポーツは、高齢者の健康増進の一環としても普及が進んでいて、参加した人たちは、生徒たちの手ほどきを受けながら、ゲームにチャレンジしました。
にかほ市教育委員会は、市内の60歳以上の人たちにものづくりや学びの機会を提供する取り組みを定期的に行っていて、その一環として行われたのが、eスポーツの体験です。
コンピューターゲームをスポーツ競技として楽しんだり、本格的に腕前を競ったりするeスポーツに部活動として取り組んでいるのが、仁賀保高校の生徒たち。
操作方法などを教える「先生」です。
仁賀保高校 eスポーツ部 齋藤真愛灯さん
「おもしぇなぁとか、これおもしぇとか言ってもらえると、あぁ良かったなぁって。あんまりなじみのないゲームに楽しみを見出してもらえたらうれしいなぁと思います」
体や心の衰えを防ぐ、健康増進のためのプログラムとしてeスポーツを導入する自治体や高齢者施設が増えていますが、若者との交流も大きな刺激につながるようです。
須藤繁三郎さん(90)
「新聞だけは毎日見ているけど、そのくらいしか頭を使うことがない。それから、90歳になると友達がいなくなって何もなくなる」
「しゃべることはいいのではないか」
京極精一さん(75)
「本はしょっちゅう読んでいるけど、飽きてくるんだね、本読んでると。体動かさないでしょ、目と頭だけだから、ねぇ?」
「若い人からいろいろ聞くっていうことはね、勉強になりますよっ!」
IOC・国際オリンピック委員会は、先月、eスポーツの世界大会、いわば「eスポーツのオリンピック」を、来年、開催すると発表しました。
将来は、eスポーツをめぐる「メダル争い」も話題になりそうですが…。
池田初子さん(82)
「またこれから3回、4回やればちゃんと合わせてやっていけるかもしれません」
ーeスポーツは将来五輪種目に入るかもしれない…メダル狙わないですか?
「狙いますか!?アッハハハ!」
ー狙っていきますか
「いやいやいや…若かったらいいんだけど」
にかほ市は今後も月1回程度、市内の高齢者の生きがいづくりにつながる様々な取り組みを開催することにしています。