KDDIとトヨタ“車両の接近情報を通知”技術公開 見通し悪い交差点など運転中に
KDDIとトヨタは、見通しの悪い交差点を運転中の人に、他の車や自転車の接近情報を通知する技術などを公開しました。
KDDIとトヨタ自動車が20日に発表したのは、スマートフォンなどの位置情報をもとに、車や自転車の衝突事故を防ぐシステムです。
見通しの悪い交差点で他の車や自転車が接近してくると、5秒から10秒ほど前に、スマホの通知音などで運転者に知らせます。出合い頭に接近する可能性が高い場合に双方に通知することで、減速を促す狙いです。
この技術は、スマホのアプリとしての提供や、トヨタの車両への実装などを想定して開発を進めているということです。
警察庁のデータによりますと、交通事故のおよそ4割は見通しの悪さが原因となっています。
両社は、衝突の直前、車載センサーによるブレーキが発動するよりも前に余裕を持って通知をすることで、これまで以上に安全な運転をサポートし、事故を減らしたいとしています。
このほか、KDDIとトヨタは、人流や車両のビッグデータと、過去の事故情報などのオープンデータをAIで分析し、危険地点を「見える化」するサービスを今年の春から提供する予定です。