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シャープ、サムスンとの資本提携を発表

2013年3月6日 21:09
シャープ、サムスンとの資本提携を発表

 経営再建中の「シャープ」が6日、韓国の「サムスン電子」との資本提携を発表した。総額104億円の出資を受け入れる。

 発表によると、シャープは月内に第三者割当増資を実施し、サムスンが1株290円で受け入れ、総額約104億円を出資する。サムスンからの出資比率は3.04%で、あわせて協業関係を強化し、シャープはサムスンに対し、大型テレビやノートパソコン向けなどの液晶パネルを長期的に供給していくという。

 シャープは去年3月、財政再建の一環で、台湾メーカー「ホンハイ」から669億円の出資を受けることでいったん合意していた。しかし、株価低迷から見直しを迫られ、26日の支払期限を前に交渉は打ち切られる見通しで、今年9月には2000億円の社債償還も控えていることから、資本の増強が急務となっていた。

 シャープは現在、「インテル」とも提携交渉を行うなど、さらなる財政基盤の強化を進めている。