“トイレ先進国”日本、最新機能あれこれ
ハリウッドのセレブが買い求めるなど、外国人に注目されているという日本のトイレ。政府も海外に売り込むために話し合うほど力を入れているというトイレの最新事情とは?
日本トイレ協会の会長によると、今のトイレの75%は温水洗浄便座で開発は頭打ちの傾向がみられるといいます。今後は、健康にも直接つながる、環境を汚さないトイレ―つまり “より清潔なトイレ” が開発のテーマになっているそうです。
清潔で汚れないトイレとは、一体どんなトイレなのでしょうか。まずは、温水洗浄便座で有名なTOTOの東京センターショールームへ。最新のトイレを見せてもらうと、一見普通に見えますが、ある機能が特徴のようです。
担当者「トイレが除菌をしてくれるんですね」
除菌の秘密は、噴射される水にあります。タンクの中にある機械が、水道水に含まれる塩化物イオンを電気分解。すると、次亜塩素酸という殺菌成分を含んだ水に変わるそうです。この水は、便器や温水洗浄器のノズルにかけられ、さらに使用から8時間経つと、自動で噴射されます。また、この水を使った別の機能もあるようです。
担当者「トイレ空間の空気を1回吸い込んで、(除菌の水を浸したフィルターを通して)、空気を出すことで、トイレ空間の臭いを脱臭します」
除菌しながら汚れを落とし、さらに脱臭までもするそうです。
続いて訪れたのは「パナソニック リビングショウルーム東京」。紹介してもらったトイレは―
担当者「大変、お掃除がしやすいような素材になっています。拭いてみていただきますと、隙間がないので、大変お掃除もしやすくなっています」
加藤キャスター「へりも拭きやすいですし、あと、ここの継ぎ目がないのが―」
多くの便器は、便座と材質が違うため分かれていて、隙間が汚れるのですが、このトイレは、ガラス樹脂で便器と便座を一体で作るため、つなぎ目がなく、掃除しやすくなっています。また、においの原因となるアンモニアが外側にたれないような“たれガード”と呼ばれる工夫もありました。
一方、除菌や脱臭だけではありません。身近な物を使い、トイレそのものを快適な空間に変えてしまう機能も。「LIXILショールーム東京」を訪問しました。
担当者「スマートフォンで動かせるトイレなんです」
加藤キャスターが、担当者のスマートフォンに表示された「大」の文字を押してみると―
加藤キャスター「まさか…ながれたー!」
担当者「使えるだけでなくて…」
加藤キャスター「え?待って下さい。これ今、スマートフォンではなくて、トイレから音楽が流れていますよ。水だけじゃなくて音楽まで流しちゃうんですか?」
担当者「水と音楽、どちらも流します」
このトイレ、実は無線通信機能があり、スマートフォンに専用アプリを入れると音楽が楽しめるんです。トイレの機能が良くなるにつれ、操作も複雑になったので、身近なスマートフォンで、簡単に操作できるようにしたそうです。
詳細情報はOha!4ホームページをご覧下さい
http://www.ntv.co.jp/oha4/research/75459.html