福島第一原発処理水の海洋放出「ことし春から夏頃」 政府発表
福島第一原発でたまり続ける「処理水」をめぐり、政府は海への放出を始める時期について「ことし春から夏頃」と明らかにしました。
松野官房長官「具体的な放出の時期は、本年春から夏頃と見込んでいます」
政府は2021年4月、処理水放出の開始時期について「2年程度あと」と決定していましたが、13日「ことし春から夏頃と見込んでいる」と明らかにしました。
東京電力は現在、処理水を放出するための海底トンネルなどを工事中で、政府は原子力規制委員会による使用前の検査を経て、IAEA(=国際原子力機関)からの報告書で、国の内外に安全性を周知するとしています。
福島第一原発には、溶け落ちた核燃料に触れた地下水などの「汚染水」から大部分の放射性物質を取り除いた「処理水」が、現在1000基以上のタンクに保管されています。
東京電力の小早川社長は、地元や漁業者らの不安や懸念に向き合い、「丁寧に説明を尽くす」と強調しました。