宅配大手のヤマト運輸が、配送で採算のとれていない通販会社に取引の終了を申し入れていることがわかった。

　ネット通販で荷物の量が急増する一方、人手不足で配達員が過剰労働となっているためヤマト運輸では、大口の取引先からの荷物の引き受け量を減らすなど対策を進めている。こうした中、ヤマトでは配送で採算のとれていない通販会社などに対して、契約終了を申し入れていることがわかった。

　また、受け取り主が不在で「再配達」するケースが、経営にも打撃となっていて、再配達にならない場合に料金を優遇することも検討している。

　ヤマトでは配送の基本料金も値上げし、その資金を再配達を減らすため宅配ロッカーの設置拡大などにあてる方針。これらを含めた改革案を２８日に発表する予定。