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NYダウ724ドル安 米の対中制裁発表で

2018年3月23日 7:26

22日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、1か月半ぶりの急落となった。トランプ大統領が中国製品への制裁関税措置を発表したことで全面安となり、ダウ平均株価は、720ドルあまり大きく値を下げている。

22日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は、前の日の終値から724ドル42セント値を下げ2万3957ドル89セントで取引を終えた。ハイテク株が中心のナスダック総合指数も178.61ポイント下げて7166.68で取引を終えている。

トランプ大統領はこの日「中国がアメリカ企業の知的財産権を侵害している」として幅広い中国製品に総額最大6兆4000億円規模となる制裁関税を課す措置を発表した。「貿易戦争」への警戒感が高まったことで市場は終盤にかけ全面安となり、2万4000ドルの大台を割り込んでいる。

特に中国に積極的に展開している航空大手のボーイングや、建設機械大手のキャタピラーなどが大きく売られた。また長期金利が下落したことで、金融関連株も値を下げている。

市場関係者は「元々、人事などでトランプ政権の先行きに対する不安感が強いところに、企業業績に直結しかねない措置が発表され、下げの勢いが止まらなかった」と話している。

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