絶滅危惧ニホンウナギの国際会議、終了
絶滅が危惧されているニホンウナギの資源管理を話し合う国際会議は、2日間の日程を終えた。焦点となっていたウナギの稚魚を養殖池に入れる量について変更はなかったが、9月をメドに資源状況の科学的管理を行うため、学者による会合を行うことで一致した。
ニホンウナギをめぐっては、稚魚である「シラスウナギ」が捕れにくい状況が続いていて、資源を守るためにシラスウナギを養殖池に入れる量の上限を引き下げられるかが焦点だった。
会議は、日本、韓国、台湾で話し合われたが、「最もウナギを捕る中国が欠席では話し合うことができない」との意見も出て、規制の強化には至らなかった。
代わりに、今まで謎の多かったシラスウナギの資源状況を科学的根拠に基づき管理できるように、9月をメドに科学者の会合が開催されることが決まった。
この場に中国が科学者を出席させる可能性もあり、この会合をきっかけとして、中国を国際交渉の場に呼び戻せるかが次の焦点となる。