黒字化は…内閣府が経済財政の中長期見通し
内閣府は9日、経済財政の中長期の見通しを明らかにした。財政健全化の目標とする2025年度の基礎的財政収支の黒字化の達成には、まだ2兆円を超える収支の改善が必要となる見通し。
基礎的財政収支とは、その年の政策にかかる経費を借金に頼らずに賄えているかを示す指標。内閣府は今回、経済状況を、高成長の場合と慎重に見積もった場合の2通りで試算しているが、高成長の場合でも、基礎的財政収支の黒字化達成は、2027年度との見通しを示した。
政府は、2025年度までに黒字化する目標を掲げているが、経済成長率が実質2%以上、名目3%以上となる高い成長が続いた場合でも、目標の達成にはまだ2兆4000億円程度不足することから、財政健全化への道のりは難航が予想される。