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野田前首相 消費税率引き上げ先送りを懸念

2019年5月17日 5:27
野田前首相 消費税率引き上げ先送りを懸念

野田前首相が16日夜の「深層NEWS」に出演し、アメリカと中国の貿易摩擦の激化などを理由に安倍首相が今年秋の消費税率引き上げを先送りする可能性があるとした上で、懸念を示した。

野田佳彦前首相「国内でどう頑張ったって、米中の貿易摩擦が収まらない限りは、第1位と第2位の国が報復関税なんかし合えば、その後、世界の経済が沈下して、日本だってもろに影響するから、そういう見通しなんかを考えての(消費増税先送り)判断は当然、出てくると思います」「でも、もし上げなかった場合には、さらにプライマリーバランス(基礎的財政収支)の黒字化の目標2025年はできないです。間違いない。景気後退局面に入っても、消費税を上げることができなくなる。もう何年も上げられなくなるでしょう。それでは日本の財政は持たないし、その時にマーケットがどういう反応をしていくかなどを含めると、クラッシュ(暴落)が起こる可能性だってあるわけですよ。これは亡国の道ですね。上げないということは」

野田前首相はさらに、景気後退の懸念から消費増税を先送りした2年前の安倍首相の判断はミスジャッジだったと指摘した。