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“生麺タイプの焼きそば”売り上げ増加 コメ不足や物価高続き… 自己流アレンジで節約も

2024年10月14日 20:08
“生麺タイプの焼きそば”売り上げ増加 コメ不足や物価高続き… 自己流アレンジで節約も

国民食とも言え、ついつい食べたくなる焼きそばですが、今、生麺タイプの焼きそばの売り上げが、伸びているといいます。

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14日まで都内で行われた“コナモン”ばかりが集結したフードイベント「神宮コナモンストリート」。食欲をそそる音を立てて焼き上げられていた“コナモン”グルメが、こってりソース味の焼きそばです。

屋台で定番のグルメですが、イベント会場で話を聞くと…

「簡単に作れて」
「サササっとできる」
「(麺が)伸びるわけでもないし」
「土曜日のお昼は焼きそば多かった。子どもを育てる時は」

お好みの具と麺とソースを炒めるだけの“手間いらず”。家庭でも手軽に作れる焼きそばですが、今こんな声が…

「安く済ませるので、けっこう出てくるかもしれない。“お米がない”ので、焼きそば、麺が多くなっちゃいます」

SNSでも…

「コメ不足を乗り切る! バリカタあんかけ焼きそば」
「チキンステーキ焼きそばーお米売ってないから」

“コメ不足”を乗り切る救世主として、焼きそばに熱い視線が送られているのです。

祝日の14日、埼玉県にある激安スーパー「マルサン越谷花田店」では、どんどん焼きそばが売れていきました。正午頃には、売場に次々と焼きそばが補充されていきます。

──何袋買いました?

お客さん(60代、3人家族)
「2袋。コメが高いから一食くらい、こういうの(焼きそば)を置き換えている」

このスーパーでは、今もコメの高値が続く中…

お客さん(60代)
「焼きそばは安くあがります。ご飯は色々なおかずつけないといけない。だから焼きそばだと、きょうは浮いたと」

お客さん(30代)
「(焼きそばは)週に一回は食べます。たまごを乗せたりとかして、目玉焼き焼きそば」

この店で一番安い焼きそばは、3玉入りで107円。1玉あたり35円ほどと、お財布にやさしいこともあってか、このスーパーの9月の生麺タイプの売り上げは…

スーパーマルサン越谷花田店 八木栄樹店長
「去年同月(9月)と比べて114%くらいに伸びている」

去年の9月より14%もアップ。メーカーの「東洋水産」「シマダヤ」でも、9月の焼きそばの売り上げは去年の9月よりアップしているということです。

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そんな焼きそばをもっと楽しく。買い物客に話を聞くと…

自営業(50代)
「カレー粉を粉にして混ぜてみようかなと。カレー焼きそば」

会社員(60代)
「(粉)ソース少なめにして、普通のソースとしょうゆを足すとおいしい。(付属の)粉だけで作らない」

“自己流”にアレンジする人もいました。

会社員(30代)
「(焼きそばの麺を)みそ鍋の中に入れました。みそラーメンみたいな味になりました。ラーメンだと少しかためなので。(焼きそばの麺は)蒸されているので、やわらかくておいしい」

──おすすめできそうですか?

会社員(30代)
「一回やってみて、人によるかもしれないけど、僕はおすすめしたい」

フードイベントのお客さんも…

「冷蔵庫にあったあまり野菜を刻んで炒めて、あんかけにする。もったいないじゃないですか、野菜高いし。ムダにできない。ブロッコリーの芯だってちゃんと刻んで食べる。緑がきれい、色合い的に」

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“節約”焼きそばが、コメ不足と物価高を乗り切る味方となっているようです。