年間支出額でバトル ラーメンとギョーザめぐり…“日本一奪還”への闘い
今年も残すところ、1か月あまりとなりました。ギョーザとラーメンをめぐって今年も激しいバトルが繰り広げられています。毎年、総務省が発表する年間の支出額日本一。去年、2位となった“あの街”が、首位奪還に向け、ラストスパートをかけています。
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“日本が誇る国民食”とも言われるラーメン。22日、ラーメンを“日本一愛する街”と自負する新潟市に行ってみると、お昼を過ぎても、ラーメンを求めて列ができていました。
新潟市民
「おいしい」
山形県出身の新潟市民
「ラーメン結構有名って聞いていたので、予想通りおいしいなって」
「いっとうや CoCoLo新潟店」島田悠紀店長
「できることなら1位になりたい。山形には負けたくない」
市内のラーメン店とタッグを組み、日本一奪還に向けて“追い込み”をかけているのです。
3年前、総務省の家計調査で、1世帯あたりのラーメンの支出額が初めて1位になった新潟市。しかし、その翌年と昨年も山形市に破れて王座から陥落。
この状況に、新潟市長も…
新潟市 中原市長(今年7月)
「やっぱり1回なりますとね、また1位になりたいと思うもの」
市民も…
新潟市民 中学生
「くやしい!」
新潟市民(30代)
「もともと1位で、2位に下がっちゃったから、だったら1位になってほしい」
もう一度、“日本一の座”へ…。
今年も残り1か月あまり。ラストスパートをかけるため、先週から始めたのが、ラーメン店回遊ラリー「にいがた 2km ぐるっとグル麺」です。
新潟駅から2キロの範囲にある20店舗でのラーメン食べ歩きシールを集めると、航空券など豪華賞品が当たるのです。さらに巨大ボードに割引クーポンなどを設置したところ、開始3日ですべてなくなるほど大反響。
寒くなる冬。今月から市内のさまざまなラーメン店で、唐辛子たっぷり、体があたたまる激辛ラーメンを期間限定で販売するなど、市一丸となってラストスパートをかけています。
1位奪還を目指すのにはこんな理由もあります。
新潟市観光・国際交流部 関川丈彦部長
「新潟市内の新たなにぎわいの創出。やっぱり日本1位ということを堂々とうたえるのは誘客の面でも大きい」
しかし、今月発表された今年9月までのラーメン支出額では、山形市に4000円近くの差をつけられ2位。さらに3位の仙台とは約462円差と後ろからも迫られているのです。(※1世帯あたりのラーメン支出額 1位:山形市1万5663円、2位:新潟市 1万1834円、3位:仙台市 1万1372円)
現在1位の山形市は「新潟市も盛り上がると思うけど、山形市がそのまま三連覇狙います」とコメントしています。
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そしてギョーザで“日本一奪還”を目指すのは、南国・宮崎市です。
家庭でのギョーザ支出額で2連覇を達成していましたが、去年は浜松市に負け、2位に転落。年末に向け“日本一奪還”作戦を立てたのです。それが、「ぎょうざすりこみ作戦」です。
宮崎市ぎょうざ協議会 渡辺愛香会長
「ギョーザが頭から離れなくなるような、すりこみのイメージ」
12月、宮崎市ぎょうざ協議会と南九州ファミリーマートが組んで、ギョーザ入りおにぎりを発売。手に取りやすいコンビニおにぎりに、ギョーザを入れることで、家でギョーザをまた食べたくなるよう、すりこむ作戦です。
“日本一奪還”作戦は宮崎屈指のリゾートホテルでも。
宮崎牛のローストビーフや、宮崎の郷土料理が並ぶディナービュッフェ。いままではホテルの雰囲気などもあり、ギョーザを出していませんでしたが、日本一奪還のため、メニューに加えることになりました。
イベントが多い12月は、県内のお客さんの利用も多く、ホテルでギョーザを提供することで、“家でもまた食べたい”という口になってもらうことを期待しているといいます。
残り1か月で“日本一奪還”なるか。結果は来年2月ごろに発表されます。