「ラーメン消費」日本一は? “推しメン”で連覇か王座奪還か ギョーザは三つ巴の激戦
6日、総務省の家計調査が発表され、毎年激戦となっているラーメン・ギョーザの消費量日本一がわかりました。ラーメンの日本一となった市では、自治体をあげての戦略と猛暑に負けない名物メニューの存在がありました。
今や“国民食”と呼べるほど、日本人にとって大切なラーメン。その“聖地”を宣言するのが東北「山形市」です。
市の職員と名刺交換をすると…
「名刺の裏面をご覧ください」
――裏面?
「私の一押しのラーメン店です」
裏面に“推しメン”の写真がありました。
山形市ブランド戦略課 高橋大課長
「“推しメン”の名刺を作って自分が好きなラーメン店のPRをしたり。山形市にとっては、ラーメン消費額1位でいることが当たり前」
総務省の家計調査で、1世帯あたりのラーメン支出額が2013年から2020年まで8年連続1位だった山形市。2021年は新潟市にその座を奪われ、2位に陥落しました。
そして、去年2月、日本一の座を奪還。それから1年…
らー麺山之助 店主・高橋雅俊さん
「非常にドキドキしています、きょう眠れるか心配です。今年、日本一を取れば、また更に大きな力になる」
連覇を期する山形市か、“5大ラーメン”という独自の文化をもつ新潟市が王座に返り咲くのか。
6日朝に発表された「2023年ラーメン支出額」日本一に輝いたのは…“ラーメンの聖地”山形市でした。
「過去最高(金額)じゃない?」
金額は1万7593円で、2位の新潟市の1万5224円とは2000円以上の差。(総務省家計調査より 2023年ラーメン支出金額 ※1世帯あたり)記録が残る2000年以降、最高値となりました。
2連覇を果たした背景に…
山形市民
「お客さんがうちにきて、昼時かなってなると『ラーメンとるから一緒に食べて』とか。出前=ラーメン、私も食べられるみたいな」
「山形、ラーメンおいしいので、1位になれてよかったなというか、山形に住んでいてよかったなと思っています」
市民の“ラーメン愛”はもちろん。去年ならではの“追い風”もあったといいます。
山形市民
「冷やしラーメンですね。夏といえば、暑いときは冷やしラーメン食べようとなる」
盆地に位置し夏が暑かったことから、「冷やしラーメン」が誕生した山形市。
「ラーメンの聖地、山形市」を創る協議会 鈴木敏彦会長
「夏は非常に伸びたというのが大きいんじゃないでしょうか。いい風を吹かせてくれたんじゃないでしょうか」
去年の“記録的猛暑”で「冷やしラーメン」の消費が伸びたことも勝因と見ているのです。
■宇都宮vs浜松vs宮崎 “三つ巴の争い”ギョーザ日本一は
“王者”が貫禄を見せつけた一方。「ギョーザ」では栃木の「宇都宮市」と静岡の「浜松市」の二大王国と、2連覇中の九州「宮崎市」が“三つ巴の争い”を繰り広げてきました。(2022年ギョーザ支出額1位:宮崎市(2連覇) 2位:宇都宮市 3位:浜松市 総務省家計調査より)
今回、その順位に変動がありました。
「1位ですね。よかったね、おめでとうございます」
3位だった浜松市がジャンプアップ。年間4041円の支出額で3年ぶりの日本一を奪還しました。(2023年ギョーザ支出額 1位:浜松市 4041円 2位:宮崎市 3498円 3位:宇都宮市 3199円 総務省家計調査より)
6日、浜松市では、オープン前から長い行列ができているお店がありました。日々、名物“浜松ギョーザ”を提供し続けるお店でも…
従業員
「1位ですね、すごい…」
――去年3位だったときは
従業員
「がっかりでしたね。やっぱり、1位って一番いいですよね」
一方、3連覇には届かなかった宮崎市。発表会と試食会が行われた市内の空港にいたのは…
宮崎市ぎょうざ協議会 渡辺愛香会長(去年)
「ちょっとなかなか寝付けなくて、何かできるわけではないんですけど」
去年の発表の前日には緊張で寝付けず。2連覇を果たした際には…
宮崎市ぎょうざ協議会 渡辺愛香会長(去年)
「無事、日本一を取りました」
感極まり涙も…。宮崎ギョーザをPRするため奮闘してきた、宮崎市ぎょうざ協議会・渡辺会長の姿がありました。
宮崎市ぎょうざ協議会 渡辺愛香会長
「先輩である浜松の皆さんの力には及ばずというところでありました。全国に走り回って宮崎の良さをたくさんPRし続けて、楽しんでギョーザを食べて、作っていく活動を続けていけたら」
宮崎をギョーザの街にするため、これからも全力で走り続けたいと話しています。