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「骨太の方針」原案に“防衛力を抜本的に強化する方針”明記

2022年5月25日 2:56

経済財政運営と改革の基本方針、いわゆる「骨太の方針」の原案で、政府が防衛力を抜本的に強化する方針を明記することがわかりました。

「骨太の方針」をめぐっては、防衛力についてどこまで踏み込むかが焦点の一つとなっていました。

日本テレビが入手した最新の案では、「外交・安全保障の強化」と題した部分に、「新たな国家安全保障戦略等の検討を加速し、国家安全保障の最終的な担保となる防衛力を抜本的に強化する」と書かれています。

その背景として、米中競争やロシアのウクライナ侵攻、北朝鮮などをあげていて、防衛能力の強化のほか、宇宙・サイバーなどの領域での能力強化、AIや無人機などの先端技術の研究開発を進めるとしています。

また、社会保障の分野では、コロナ禍で顕在化した課題を踏まえ、質の高い医療を効率的に提供できる体制を構築するため、医療・介護の提供体制等の改革を進めるとし、「かかりつけ医の機能が発揮される制度整備を実現する」と明記しています。

さらに、患者によるマイナンバーカードの保険証利用が進むよう、来年度から医療機関や薬局に「マイナ保険証」が利用できるシステムの導入を原則として義務付け、2024年度中には保険証を選択する制度の導入をめざし、その後、保険証の原則廃止をめざすとしています。

骨太の方針は月末の経済財政諮問会議で示され、参院選の与党の公約にも反映されます。