日本食ブームにも冷や水…日本酒も影響必至か“トランプ関税”影響広がる 福島県
世界に衝撃を与えたいわゆるトランプ関税。日本には24パーセントの追加関税が課されるとされていて発表から一夜明け、福島県内にも波紋が広がっています。
■トランプ氏演説 きのうのC配信
「日本は我々に46パーセントの関税をかけている。我々は日本に24パーセントの関税をかける」
日本時間の4月3日、トランプ大統領が発表した相互関税。日本に対しては24パーセントの追加関税が課されることに…先行きの不透明感から東京株式市場では日経平均が連日の大幅下落。
衝撃の発表から一夜、ここ福島でも波紋が広がっています。
自治体からも困惑の声が…
■木幡市長
「今回のトランプ関税、まさに個性的なひとりの権力者によって引き金が引かれて世界的な騒動になっているわけでありますが、日本政府がどのように対応するのかみて、我々として、できる対策がないか検討したい」
そして、トランプ関税で大きな影響を受けると見られている福島県産品が…
■福島県観光物産館 櫻田武館長
「ほんとにやるのかとびっくり。日本食ブームというのがあるから日本酒が結構行っている」
福島が誇る日本酒です。近年は日本食ブームもあり、海外でも人気が高いんです。そのため福島県もアルコールの輸出に力を入れていて、今は震災後に比べると7倍以上。約6億6000万円を輸出しています。その中でも、最も多く輸出している国がアメリカなのです。
■福島県観光物産館 櫻田武館長
「いくら円安だといっても高くなれば客足は遠のきますし、アメリカって世界中からたくさんの方が集まってくるんだけども、その人たちにも、なんでこんなに高いんだとなってしまったらどうなのかなと思っている」
一方、最近は水産物や工芸品などいわゆる世界が知らない「メイドイン福島」を売り出していこうという動きもあります。
トランプ関税の発動によって世界への発信が弱まってしまう…県産品一筋で仕事をする櫻田館長も影響を懸念しています。
■福島県観光物産館 櫻田武館長
「北米市場というのは魅力的ですので、そこに関税がかかってしまうと高くなってしまうので、これから輸出に打って出ようという人にとってはマイナスでしかない」